ジム城ヒストリア 2000〜2004

last up date : 2013/12/23(Mon)

■ 2000 - ジム城対戦史

日にちできごと
春頃あみにしさんがteamPAのメンバーの協力を得て「Pokemon Battle Simulator」を完成させる。Hidakaさんをはじめとする「POKeMON Analysis」や「ポケモン育て屋SAKIPAPA」などで知り合った仲間内でのみ対戦でき、「ニンテンドウカップ2000」ルールが発表される2000年8月26日以前からポケモンのレベルがすべて70の「ニンテンドウカップ2000」ルールで対戦をしており、2000年9月26日より「ニンテンドウカップ2000」ルールで対戦をしていた。
11月3日品川インターシティーホールにてポケモンリーグ東京大会が行われる。PBSmembers(「ジムリーダーの城」管理側の組織名)からはみかえるさんがチャンピオンのスターミー氏に敗れてベスト8となる。「ポケモンスタジアム金銀」のモバイルスタジアムで期間限定で配信されていたことがあり、「ジムリーダーの城」の関係者の名前がポケモンのニックネーム(フーディンの名前が「あみちゃん」、ブラッキーの名前が「ヒダカ」etc.)であった。(参考リンク:YouTube / ニンテンドウカップ2000 東京大会 準々決勝第一試合
12月14日携帯電話とゲームボーイを繋ぐモバイルアダプタに対応した新バージョン「ポケットモンスタークリスタル」と全てのバージョンに対応したポケモンスタジアムの新作「ポケモンスタジアム金銀」が同時発売される。「つるぎのまい」を覚えたガラガラ、「まきびし」を覚えたパルシェン・ハリーセン、「バトンタッチ」を覚えたイーブイの進化系、「10まんボルト」を覚えたライコウ、「クロスチョップ」を覚えたエレブー・ブーバー・ゴルダックなどはクリスタル発売以降から使用できるようになる。

2000年 - 対戦史 の考察

      サンダース♀ Lv.51
    でんじは
    メロメロ
    かみつく
    10まんボルト
    まひなおしのみ
      ヘラクロス♂ Lv.52
    じしん
    こらえる
    メガホーン
    きしかいせい
    きせきのみ
      スターミー× Lv.51
    なみのり
    じこさいせい
    サイコキネシス
    10まんボルト
    ひかりのこな
      カビゴン ♂ Lv.51
    じしん
    じばく
    カウンター
    のしかかり
    たべのこし
      ハガネール♂ Lv.51
    じしん
    ほえる
    いわなだれ
    だいばくはつ
    せんせいのツメ
      サンダー × Lv.52
    ねむる
    あまごい
    かみなり
    めざめるパワー水
    はっかのみ
    based on ゴールド
     これは2000年当時の管理人のパーティである。オフ会に参加していないトレーナーの一般水準だと考えて欲しい。
    (※著者は「ポケモンだいすきクラブ」という個人サイトの金銀掲示板で2000年〜2001年の間パーティ鑑定をしていた。)
    基本的には前作の対戦環境の影響が色濃く残っており、交代は考えず、タイマンで勝つことを強く意識している。
    …が能力変化はほとんど使用せず、「つるぎのまい」を使うくらいなら2回殴った方がいいという浅い考えであった。


      サンダー × Lv.55
    ねむる
    あまごい
    めざめるパワー水
    10まんボルト
    はっかのみ
      エーフィ♀ Lv.55
    あまえる
    かみつく
    あさのひざし
    サイコキネシス
    きせきのみ
      キングドラ♀ Lv.50
    ねむる
    ねごと
    なみのり
    れいとうビーム
    ひかりのこな
      カビゴン ♂ Lv.50
    じしん
    じばく
    カウンター
    のしかかり
    たべのこし
      ハガネール♂ Lv.50
    じしん
    ほえる
    いわなだれ
    だいばくはつ
    せんせいのツメ
      カイリキー♂ Lv.50
    じしん
    みがわり
    いわなだれ
    クロスチョップ
    ピントレンズ
    based on 波乗りブースター / arranged by しゃわ
     このパーティは2000年当時オフ会で好成績をおさめていた波乗りブースター氏のパーティのアレンジ版である。当時のポケモン攻略サイトの最高峰「THE!ポケモンぱ〜ふぇくと攻略」の第1回OFF会で全勝優勝を飾った。

     第1回オフ会ではエーフィがブースター、キングドラがスターミーであったが、その後メンバーが変わっている。後のオフ会で一般水準のフルアタックにとても刺さる「あまえる」&「あさのひざし」エーフィが固定となり、このことに関連して波乗りブースターさんは後のジム戦でヤマブキジムリーダーを担当することとなる。


    …が、その波乗りブースターさんですら、


    『当時全然敵わなかった』



    …と述懐するトレーナーが既にPBSmembersにいた。



      スターミー× Lv.52
    みがわり
    どくどく
    なみのり
    じこさいせい
    まひなおしのみ
      ブラッキー♀ Lv.51
    ねむる
    あまえる
    どくどく
    だましうち
    ひかりのこな
      フーディン♀ Lv.52
    アンコール
    じこさいせい
    ほのおのパンチ
    サイコキネシス
    きせきのみ
      サンダー × Lv.52
    ねむる
    リフレクター
    めざめるパワー氷
    10まんボルト
    はっかのみ
      カビゴン ♂ Lv.51
    ねむる
    のろい
    どくどく
    おんがえし
    たべのこし
      ムウマ  ♀ Lv.51
    みちづれ
    いたみわけ
    ほろびのうた
    くろいまなざし
    おうごんのみ
    based on Hidaka / arranged by みかえる
     これは公式の東京大会ベスト8のみかえるさん(後の初代ハナダジムリーダー)のパーティだが、2000年9月26日以降のHidakaさんのパーティが元である。(※オリジナルのHidakaさんのパーティではムウマがゲンガーであり、後のタマムシジムリーダーのうにょんさん出典の「くろいまなざし」「ほろびのうた」「みちづれ」のカビゴン対策の定番のムウマに変更している。)当初はカビゴンのレベルだけが51であり、その他のポケモンのレベルが52であるという逆エース編成のパーティだったが、2000年10月11日より取り巻きのレベルやポケモンの技をPBSで対戦しながら調整し、みかえるさんが更に調整を加えた。

     注目すべきはパーティの大半に体力回復技があり、「たべのこし」持ちのカビゴンでサンダーを受けきることができる。そして、交代際で「どくどく」を仕込み、「ねむる」のないポケモンは受け続けるだけで勝てるという戦法を見出した。ただし、当時のサンダーは「かみなり」が「あまごい」とセットでなければ使われず、「命中率>威力」であった。これは前作の対戦で猛威を振るった「かげぶんしん」の影響がこの頃まで少なからず残っていたからだと思われる。そのため、後のサンダーの単独「かみなり」が浸透する7年先まで「たべのこし」持ちカビゴンが流行ることになる。

     また、ポケモンスタジアム金銀とクリスタル発売前の対戦環境であるため、それらが発売以降に使用可能になった「つるぎのまい」を覚えたガラガラや「まきびし」を覚えたパルシェン、「バトンタッチ」を覚えたブラッキー、「10まんボルト」を覚えたライコウ、「れいとうビーム」を覚えたスイクン、「クロスチョップ」を覚えたエレブーなどがまだ存在しなかった時代であり、それらへの対策は考慮されていなかった。

     後のジム戦でのジムリーダーの強さはPBSによる対戦数だけではなく、Hidakaさんというカリスマがいたからでもあった。 なお、Hidakaさんの妹さんの野並萌さんは「第3回ポケモンリーグ 任天堂公式トーナメント」の愛媛大会代表である。

■ 2001 - ジム城対戦史

日にちできごと
1月27日「モバイルアダプタGB」配信サービスが開始される。使用者全員が手に入れる事のできる「なぞのタマゴ」からはピヨピヨパンチを覚えた6種(ピチュー、ピィ、ププリン、ブビィ、エレキッド、ムチュール)のポケモンの内1体が生まれた。
2月3日ポケモンデータ解析サイトの最高峰「POKeDEX:250」開設。管理人は元teamPAのMMRさん。「POKeMON Analysis」の「攻撃くん」には実装されていない攻撃側の「めざめるパワー」の設定ができる「ダメージ計算ツール」が登場した。
2月27日「Gym Leader's Castle」開設。Hidakaさんの提案により、ゲーム内のジムリーグシステムを模して自由に対戦できないよう制限をつけてPokemon Battle Simulatorを一般公開。開設に合わせてエキシビジョンマッチが行われる。
3月某日ジム戦開始。ジムリーダーは担当のジムの属性のポケモンを戦闘に参加させなければならないというハンデを負う。ジムリーダーは紗慟さん、みかえるさん、Captain Jackさん、うにょんさん、フラリオンさん、波乗りブースターさん、BOYTOPさん、サンダースさん。
3月31日ポケモンデータ解析の大手サイト「POKeMON Analysis」閉鎖。teamPA解散。
4月2日当サイト「POKeMON Battle Victoryroad(現:POKeMON Battle HiSTORiA)」開設。管理人は筆者のゴールド。2014年まで現存するポケモン第二世代の対戦考察サイトでは通算64万超の圧倒的なアクセス数を誇る(余談だが管理人のジム城デビューは2001年の夏である)
5月某日某ジム戦後、ジム戦での一撃必殺技の使用に関する大きな論争がおこる。なお、管理側として禁止はアナウンスしていない。
5月某日ジム戦中止の埋め合わせでHidakaさんと多段嵐王さんでエキシビジョンマッチが行われる。
6月某日ジム戦シミュレータAとは別に練習用のシミュレータC、D、Eを解放。ただし、片方しかパーティ構築ツールで構築したパーティを使えないという制限があった。
9月某日グレンジムリーダーがBOYTOPさんからマサユキさんに替わる。
11月4日多段嵐王さんが全ジムバッジを最速でコンプリートする。ジム縛り無しのパーティを使ったジムリーダー四人と同じパーティで四連戦をする勝ち抜きバトルイベント「四天王戦」の挑戦権を手にする。
11月某日多段嵐王さんの四天王戦が行われる。結果は一人目の四天王マサユキさんに敗られる。
12月15日ポケモンセンタートーキョー・オーサカで同時に「ポケモンのなぞのタマゴ」が配布される。当初一日限定100個のところを好評の為希望者全員に配布される事になった。タマゴから生まれるポケモンには「はらだいこウパー、うたうピチュー、スピードスターピィ、はなびらのまいチコリータ、ゆびをふるムチュール、アンコールゴマゾウ」の6種類。

2001年 - 対戦史 の考察

     2000年のオフ会参加経験のない前作の対戦環境の感覚を引きずったジム戦挑戦者はHidakaさんの仕向けた8人のジムリーダーに苦戦し、 後だしから勝てる、そして相手を突破することの重要性に気がつき始める。すべてのポケモンに体力回復技の「ねむる」が入ったり、後出しの交代を意識した技が入るようになる。

      ファイヤー× Lv.55
    ねむる
    だいもんじ
    にほんばれ
    めざめるパワー草
    きせきのみ
      サンダース♂ Lv.50
    ねむる
    あまえる
    どくどく
    10まんボルト
    はっかのみ
      ヘラクロス♂ Lv.50
    ねむる
    ねごと
    じしん
    メガホーン
    ピントレンズ
      リザードン♂ Lv.55
    じしん
    だいもんじ
    はらだいこ
    いわなだれ
    まひなおしのみ
      ナッシー ♂ Lv.50
    ねむりごな
    だいばくはつ
    ギガドレイン
    サイコキネシス
    おうごんのみ
      カビゴン ♂ Lv.50
    のろい
    じしん
    じばく
    のしかかり
    たべのこし
    based on Hidakaマサユキ / arranged by ゴールド
     PBSmembersからは多忙でグレンジムリーダーを交替することになったBOYTOPさんの代理でグレンジム戦を行っていたHidakaさんとマサユキさんがジム縛りでありながらも赤緑の対戦環境では使いづらかった炎ポケモンを活躍させた。 金銀で新登場した「にほんばれ」は炎ポケモンの攻撃と防御の両方を強化し、カビゴンすら突破できる「にほんばれ」&「だいもんじ」のファイヤーが注目されるようになった。 ジム戦開始以来、後だしや受けの役割が注目されていく中でイノムーやエアームドしか受けられないファイヤーやリザードンなどの炎ポケモンはやや使いづらかったが、 「ねむりごな」で相手を眠らせて起点を作る、「だいばくはつ」でPPの少ない「だいもんじ」の使用回数をおさえるなどの工夫がなされている。ジムリーダーを統括していたHidakaさん考案の優れたシステムである。

     この影響を受けてカビゴンとは別に「にほんばれ」状態のファイヤー対策ができるポケモンが注目されるようになった。低レベルの「じこさいせい」持ちスターミーやオムスターが増えて以来、ファイヤーの技がマサユキさんの頃より「ねごと」「たべのこし」型から「めざめるパワー草」「きせきのみ」型のファイヤーで定着する。 グレンジムリーダーの二人が完成させた爆破速攻システムは後に流行るレベル55のカビゴンの単独エースパーティに対しても強いパーティであることはかなり後年になるまで認知されなかった。 なお、このパーティは2人のパーティとレンタルの「グレンっぽいパーティ」をベースに筆者がリミックスしたものである。


      フーディン♀ Lv.55
    アンコール
    じこさいせい
    かみなりパンチ
    サイコキネシス
    まひなおしのみ
      ハピナス ♀ Lv.50
    どくどく
    タマゴうみ
    いやしのすず
    ひかりのかべ
    やけたきのみ
      エアームド♂ Lv.50
    ねむる
    のろい
    ふきとばし
    ドリルくちばし
    たべのこし
      ガラガラ ♂ Lv.50
    ねむる
    じしん
    いわなだれ
    つるぎのまい
    ふといホネ
      スイクン × Lv.50
    ねむる
    ほえる
    どくどく
    なみのり
    はっかのみ
      ムウマ  ♀ Lv.50
    ねむる
    まもる
    ほろびのうた
    くろいまなざし
    きせきのみ
    based on 紗慟
     ジムリーダー達もジム戦初期に頻繁に使用した「受け」の定番基本セット"ハピエア(若しくはハピ無道)"。ハピナスで特殊ポケモン全般、エアームドでカビゴン、ガラガラなどの物理ポケモン全般を対策できる。クチバジムリーダーのCaptain Jackさんはサンダーやエレブー、ヤマブキジムリーダーの波乗りブースターさんはフーディン、トキワジムリーダーのサンダースさんはガラガラなど様々なエースに組み込んでいた。また、四天王戦でもサンダーエースでマサユキさんが使用している。なお、このパーティは紗慟さんが2004年の「ビクトリーカップ2004」の予選Fブロック優勝を果たしたパーティである。

     ちなみにエアームドは2000年の公式大会では人気がなかったポケモンであるが、公式大会で活躍した「じわれ」持ちカビゴン、「バトンタッチ」持ちハッサム、「きしかいせい」ヘラクロスのすべてに強いことから公式大会が終わった2001年から注目されている。カビゴンの技も元々の特殊攻撃力が低いからという理由でなかなか使われなかった「だいもんじ」や「10まんボルト」などが入るようになり、「じしん」を覚えていないカビゴンを受けられるオムスターやバンギラスなども注目されるようになった。


      ライコウ × Lv.55
    ねむる
    ほえる
    めざめるパワー氷
    10まんボルト
    たべのこし
      オムスター♀ Lv.50
    ねむる
    なみのり
    くろいきり
    すなあらし
    はっかのみ
      ヘルガー ♀ Lv.50
    ねむる
    ねごと
    おいうち
    かえんほうしゃ
    ピントレンズ
      ナッシー ♀ Lv.50
    ねむる
    ねごと
    やどりぎのタネ
    サイコキネシス
    ひかりのこな
      フォレトス♂ Lv.50
    まきびし
    すなあらし
    だいばくはつ
    めざめるパワー虫
    おうごんのみ
      エアームドs♂ Lv.50
    ねむる
    どろぼう
    ふきとばし
    ドリルくちばし
    きせきのみ
    based on 多段嵐王 / arranged by しゃわ
     ジムバッジを最速でコンプリートした多段嵐王(ホウオウマニア)さんは「まきびし」を撒いて後出しの交代を読んで「ほえる」を使うという 『多段コンボ(別名:多段昆布)』という戦術を浸透させた。俗に呼ばれている"昆布"とは"多段昆布"のことであり当時の常連だったしゃわ(シャワーズ)さんがコンボのことを"昆布"とタイプミスをして以降こう呼ばれるようになった。

     多段嵐王さんは「まきびし」&「ほえる」を効果的に使えるポケモンとしてレベル55のライコウに注目した。弱点が少なく、素早く、特殊攻撃力が高いのでカビゴンやフーディンと地面ポケモンを除けば、1対1で勝てる相手が多く、交換強制力が高いので交代読みの「ほえる」を決め易い。また、苦手なポケモンはフーディンを除けば、ライコウより遅いので「まきびし」と交代読みの「ほえる」である程度体力を削って相手の瀕死圏内に早く到達できるほか、「まきびし」の無効な飛行ポケモンを起点にできるところも優れている。当時はライコウ対策をカビゴンしか用意していないパーティも多かったため、恐ろしいほどの強さを発揮した。

     レベル55の「ほえる」持ちライコウと「まきびし」のコンセプトのパーティは多段嵐王氏自身が呼称していた"神パ"と俗に呼ばれることがある。「まきびし」に加えて更に「すなあらし」が組み込まれているのがオリジナルの特徴であり、本人は『多段コンボサンドストームプラス』などと呼んでいた。


■ 2002 - ジム城対戦史

日にちできごと
2月17日サーバーがwww.asize.netから現行のpsense.lib.netへ移転。
3月16日ポケモンセンタートーキョー・オーサカで同時に「ポケモンのなぞのタマゴ」第2弾が配布される。タマゴから生まれるポケモンには「はなびらのまいコダック、はなびらのまいチコリータ、はなびらのまいピチュー、はなびらのまいププリン、はなびらのまいムチュール」の6種類。
4月6日創聡さんがジムバッジをコンプリートする。
4月13日創聡さんの四天王戦が行われるが、またしても一人目の四天王マサユキさんに敗られる。対戦ログはこちら。四天王戦終了後、四天王のマサユキさん対紗慟さん(対戦ログ)、フラリオンさん対波乗りブースターさん(対戦ログ)のエキシビジョンマッチが行われる。
4月27日ポケモンセンタートーキョー・オーサカで同時に「ポケモンのなぞのタマゴ」第3弾が配布される。タマゴから生まれるポケモンには「うたうピチュー、かみくだくヒトカゲ、げんしのちからフシギダネ、ナイトヘッドホーホー、じごくぐるまワニノコ」の6種類。
5月5日「Gym Leader's Castle」の人口増加に伴い、と「PBSチャットルーム2」とシミュレータF、G、Hができる。また、既存の第一チャットの発言にNGワードが設けられる。新設された第二チャットはそれまで使われていたチャットで問題が起きた時の避難チャットを使用。
5月15日ハナダジムリーダーがみかえるさんからさんに替わる。
5月27日クチバジムリーダーがCapain JackさんからMMRさんに替わる。
6月某日Orangeさんがジムバッジをコンプリートするものの、四天王戦は開催されなかった。
7月11日サイトの名称が「Gym Leader's Castle」から「ジムリーダーの城」に変更。デザインも現行のMMRさんのデザインに変更され、「POKeDEX:250」が提携サイトとなる。これに合わせて継続が難しくなったジム戦が中止になったが、非公式トーナメント「キャッスルカップ2002」の告知を開始。Hidakaさんの呼びかけで「POKeMON Battle Victoryroad」「THE!ポケモンぱ〜ふぇくと攻略」「みゅうはぁと」「Pixie」「ポケモン熱狂的ファンはココがちがう!」「ポケモンフレンドリー」「Pocket my star」「POKeMONGBA.com」「POKeDEX:250」などのポケモン大手サイトが協賛。これまで消極的だった「ジムリーダーの城」の宣伝を開始したことによる人口増加を見越して新たなチャットルームの「交流ロビー」と練習用シミュレータI、J、Kを解放し、「雑談ボード」「サポートBBS」を設置する。また、大会のサポートスタッフとして希水さん、いかれっこさんがModeratorに就任。
8月31日「キャッスルカップ2002」でセキチクジムリーダーのフラリオンさんが優勝。参加者は129名。
11月21日ポケモン第三世代「ポケットモンスター ルビー・サファイア」発売に伴い、練習シミュレータでの片方がレンタルの制限を解除。ポケモン第三世代は第二世代の通信ができず、個体値が16段階から32段階へ、特殊攻撃力と特殊防御力の個体値が独立、加えられた性格など厳選の難易度が異常に上がり、第三世代に移行するトレーナーはおらず、逆に「ジムリーダーの城」の人口増加に繋がった。
12月24日ポケモン第三世代「ルビー・サファイア」で新登場したポケモンが期間限定で使用できるようになる。

2002年 - 対戦史 の考察

     受けの概念をテキストで分かり易く説明した「役割理論」がしゃわさんの「セキエイジム」と 更新停止以降それを引き継いだ当サイト「POKeMON Battle Victoryroad」によって世に広まることとなる。 ただし、「受け」の概念が強くプッシュされ、体力回復技は必須、自爆技は役割理論では使えないなどの誤解も同時に広まることとなってしまう。 また、「セキエイジム」の「ポケモン個別解説」はそれまでの対戦考察サイトでは明記されなかった倒れるまでの必要攻撃回数が明記されている点もポイントであり、多くの若手トレーナーを躍進させた。

     2002年までになると自分のWebサイトを持つ人は少なかったが対戦の考察をはじめる人も徐々に増えてきた。「セキエイジム」のしゃわさんを筆頭に、Mr.オオキド(反吐・毒)さん、紺色(CON、koni)さん、黄色さん、Orangeさん、如炉さん、bolick(ぼー)さん、daigon(大根)さん、シオンジム(THUNDERL・ゆっち)さんなどが対戦の考察を盛り上げた。

      カビゴン ♂ Lv.53
    ねむる
    のろい
    どくどく
    すてみタックル
    たべのこし
      スイクン × Lv.51
    ねむる
    ねごと
    ほえる
    なみのり
    ひかりのこな
      サンダー × Lv.51
    ねむる
    ねごと
    ドリルくちばし
    10まんボルト
    ピントレンズ
      ナッシー ♀ Lv.51
    こうごうせい
    リフレクター
    やどりぎのタネ
    サイコキネシス
    きせきのみ
      サイドン ♂ Lv.51
    ねむる
    のろい
    じしん
    いわなだれ
    はっかのみ
      フォレトス♂ Lv.51
    ねむる
    のろい
    まきびし
    だいばくはつ
    みずたまリボン
    based on ドーブルの帽子 / arranged by ゴールド
     このパーティはHidakaさんとジムリーダーが広めた「受け」と多段嵐王さんが「崩し」の先駆けとなった「多段昆布」の2つを新参者に広めることとなったパーティ。当時のレンタルパーティの「ドーブル込み」で同じようなパーティが組める。元はドーブルの帽子さんのパーティであったが、 しゃわさんからハナダジムリーダーのみかえるさんが 「ねむる」「のろい」「まきびし」「めざめるパワー格闘」「ピントレンズ」のフォレトスでカビゴン受けをしていたというのをヒントに、 筆者のゴールドが「みずたまリボン」と「だいばくはつ」に変更してジム戦と通常対戦で使用し、 「ねむる」「のろい」「まきびし」「だいばくはつ」のフォレトスを広めることとなる。この功績によりゆっち(シオンジム・THUNDERL)さんの「まいふれんど」で『金剛昆布』という名前が後に付けられてしまったため、筆者の代名詞的なパーティとなってしまった(^^;

     このパーティのレベル編成や技構成は何度も変更されているのだが、当時筆者はしゃわさんの元で「役割理論」の洗礼を受けたので彼の助言で追加した技構成のものとした。2000年の公式大会では大会後半になるにつれ、カビゴンのノーマル技は「すてみタックル」の方が人気があったが、反動ダメージで計算が狂うことから当時のPBSの対戦ではジムリーダーをはじめ、使う人が多くなかった。しかし、ガラガラ対策として「のろい」を持たせていない「ふきとばし」持ちエアームドが浸透はじめるとしゃわさんが「のろい」&「すてみタックル」でエアームドを崩すことができることを浸透させ、PBSの対戦でも「すてみタックル」の人気が浸透していった。また、サンダーの技構成は当時流行っていた「のろい」&「ねごと」カイリキー対策のごまかしになり、ナッシーはフルアタックカビゴン対策のごまかしができ、サイドンは「のろい」&「ほえる」持ちガルーラの対策、スイクンの持ち物が「ひかりのこな」である理由は当時流行っていたバンギラスの「いやなおと」の対策である。

     「れいとうパンチ」と「10まんボルト」を両方覚えたゲンガーの対策を放置しているのは「くろいまなざし」「ほろびのうた」「みちづれ」と攻撃技のゲンガーが人気であったことの名残であり、スイクンとナッシーのどちらかで対策が間に合うと考えていたようだった。しかし、それでも辛いので筆者は唯一セキチクジム戦ではこのパーティを使用しなかった。ゲンガーやエレブーに弱いなどの弱点をカバーした10年後の復刻アレンジ版はこちら


      カイリキー♂ Lv.55
    ねむる
    ねごと
    のろい
    クロスチョップ
    たべのこし
      ハピナス ♀ Lv.50
    でんじは
    タマゴうみ
    ひかりのかべ
    れいとうビーム
    せんせいのツメ
      エアームド♂ Lv.50
    ねむる
    どろぼう
    ふきとばし
    ドリルくちばし
    はっかのみ
      ナッシー ♂ Lv.50
    こうごうせい
    リフレクター
    やどりぎのタネ
    サイコキネシス
    ひかりのこな
      スターミー × Lv.50
    なみのり
    でんじは
    じこさいせい
    リフレクター
    まひなおしのみ
      ヘルガー ♀ Lv.50
    ねむる
    おいうち
    かみくだく
    かえんほうしゃ
    きせきのみ
    based on かいとうプリン / arranged by しゃわ
     2002年の6月に元グレンジムリーダーで「セキエイジム」の初代管理人(当時は新サイト「ポケモン解体新書」の管理人)のBOYTOPさんの主催で開催されたポケモン第二世代最大規模のオフ会(参加者64名)で優勝を飾った「ねごと」「のろい」カイリキーと「おいうち」ヘルガーのパーティ。優勝はこのコンセプトのパーティを使ったかいとうプリンさん。準優勝はveil(B・丙)さん。サンダーの定番の技構成(「10まんボルト」「めざめるパワー氷」「ねむる」と何か)から「ドリルくちばし」が消えつつあった中、「ひかりのかべ」のサポートで「のろい」を積んでサンダーを突破するカイリキーが現れた。「たべのこし」を持たせるとレベル52までのサンダーの「10まんボルト」を確実に3発耐えられる。このカイリキーの対策として「のろい」を持たせた「ドリルくちばし」のサンダーやヘラクロスが登場することとなる。2005年の"カビガラポリ"全盛期までは稀に見ることがあったが、その後の2006年頃にレベル55の「かみなり」持ちサンダーが増え、2009年の"カビパルクイン"の「あまえる」ニドクインが増えたことで対戦から姿を消すこととなる。


      スイクン × Lv.54
    ねむる
    ほえる
    どくどく
    なみのり
    たべのこし
      サンダース♀ Lv.51
    ねむる
    ねごと
    あまえる
    10まんボルト
    じしゃく
      フォレトス♂ Lv.50
    ねむる
    のろい
    まきびし
    だいばくはつ
    ピンクのリボン
      ブラッキー♀ Lv.50
    ねむる
    ねごと
    どくどく
    あまえる
    ひかりのこな
      ニドクイン♀ Lv.50
    ねむる
    ねごと
    じしん
    あまえる
    はっかのみ
      ドーブル ♀ Lv.50
    クモのす
    まきびし
    ほろびのうた
    じこさいせい
    はっかのみ
    based on みかえる / arranged by veil
     ライコウではなく、スイクンで"多段コンボ(昆布)"を狙うパーティ。スイクンの"昆布"なので"酢昆布(bolickさん命名)"などと俗に呼ばれている。その中でも未だに信者の絶えないveil(B・丙)さんのスイクンの「まきびし」&「ほえる」パーティ。パーティのコンセプト自体はveilさんが構築する以前よりハナダジムリーダーのみかえるさんとさんがハナダジム戦で何度か使用している。

     ハナダジムリーダーのみかえるさんとさんはサンダー対策のポケモンをライコウやカビゴンで固めていたものの、veilさんは相手のカビゴンに隙を見せるポケモンを減らすために敢えて「ねごと」と「あまえる」を持たせたサンダースを使用していた。カイリキー対策のニドクインやナッシー対策のブラッキーにも「あまえる」が入っており、カビゴンに崩されづらいスイクンらしい耐久力を活かしたパーティに仕上がってることが後のジム戦終了以降の新人トレーナーの心を魅了した。

     しかし、ライコウの「まきびし」&「ほえる」に比べると性能は劣り、カビゴン若しくは電気ポケモンと水ポケモンの2枚受けが崩せないことが多く、2004年の「ビクトリーカップ2004」でベスト4に入賞した赤いヘルガーさんをはじめ、bolickさん、りちゃあどさん、はまっちゃった人さん、煙霞さん、アウオオさんなど多くの人の手に寄って研究されてきたが、未だにこれといった影響力を持ったパーティは現れていないのが現状である。なお、レベル55のスイクンに「のろい」&「ほえる」&「おんがえし」を持たせるバージョンはModeratorの希水さんが出典であり、さんやRanaさんなどがこちらを後年になって研究していたことがあった。


■ 2003 - ジム城対戦史

日にちできごと
1月下旬鑑定/公開掲示板」「要望/アイデア掲示板」ができる。発案は1月21日にPBSmembers入りをしていた筆者、ゴールド
5月3日〜
  5月5日
RYUさんが「トレーナーハウス」で予選トーナメント4ブロック、決勝は総当たり戦の大会を主催。優勝は雷帝さん。準優勝オクターンさん、第3位はへふへぬへさん、第4位はしゃわさん。参加者は121名。
7月19日
  〜8月2日
さんが「将杯」を開催。予選大会のルールは総当たりで「キャッスルカップ2002」、決勝大会のルールは「ニンテンドウカップ2000」でトーナメント。個人戦の優勝は桂馬(乞食)さん。準優勝はへふへぬへさん。参加者90名。
9月26日
  〜10月11日
romさん主催の「Read Cup 2003」が開催される。優勝はveil(丙)さん、準優勝はりんくすさん、第3位は影坊主さん、第4位はこんしょさん。参加者は64名。
12月25日PBSmembers主催の「ウインターカップ2003」が開催される。「キャッスルカップ2002」以来久しぶりのトーナメントシステムを使った大会となり、psense.lib.netとpokedeep.comの両方のサーバーを使用した大会となる。優勝はセファーナ(神無月)さん。準優勝はミナさん。参加者不明。

2003年 - 対戦史 の考察

     通常の対戦でも両方が自由に構築したパーティで対戦できるようになり、これまでのように限られたレンタルパーティ相手に勝てるだけでは満足できず、更に対戦の研究が活発化した。 また、「トレーナーハウス」の新シミュレータI、J、K、Lを使用した大会が開催されるようになり、ジム城の人口は減るどころかますます増加した。 対戦の環境を大きく牽引したのはジムバッジを所有するジム戦経験者のベテラントレーナー達であり、へふへぬへさん、しゃわさん、veilさん、桂馬(乞食)さん、雷帝さん、神無月(セファーナ・ドリームライザー)さんなどであった。

      バンギラス♂ Lv.55
    ねむる
    じしん
    いやなおと
    いわなだれ
    たべのこし
      ライコウ × Lv.50
    ねむる
    ほえる
    どくどく
    10まんボルト
    はっかのみ
      スイクン × Lv.50
    ねむる
    ねごと
    どくどく
    なみのり
    ひかりのこな
      ナッシー ♂ Lv.50
    こうごうせい
    リフレクター
    やどりぎのタネ
    サイコキネシス
    まひなおしのみ
      エアームド♂ Lv.50
    ねむる
    どろぼう
    ふきとばし
    ドリルくちばし
    きせきのみ
      ムウマ  ♀ Lv.50
    みちづれ
    いたみわけ
    ほろびのうた
    くろいまなざし
    おうごんのみ
    based on 桂馬 / arranged by しゃわ
     2002年〜2004年までの「受けの理論」全盛期を代表する定番パーティのひとつ。 「いやなおと」を持たせたバンギラスは2002年から登場し、人気を博したが、大会で好成績をおさめたのが2003年なのでこちらに掲載させてもらった。 2003年の「将杯」の「ニンテンドウカップ2000」の個人戦・団体戦で桂馬(乞食)さんがこのパーティで優勝する。 「いやなおと」バンギラスの登場初期の2002年まではデンリュウやハピナス、スターミーの「ひかりのかべ」のサポートを利用してバンギラスより素早い後出ししてきたスイクンやスターミーに特攻するのが基本であったが、 2003年に桂馬(乞食)さんが優勝する頃には「ひかりのかべ」のサポート無しでスイクンやスターミーに特攻しているトレーナーが多かった。

     衰退の理由は2005年のカビガラポリの台頭で「でんじは」の麻痺でバンギラスの機動力を下げられると弱いということが発覚し、 ポリゴン2減少後も2008年頃に流行る「のろい」と「かみなり」or「でんじほう」を持たせたカビゴンの対策ができなくなったこと、 2009年のセミフルアタックのニドクイン、2011年にフルアタックのニドキングがやや増えたことにより対戦から姿を消した。


      フーディン♀ Lv.52
    アンコール
    じこさいせい
    ほのおのパンチ
    サイコキネシス
    まひなおしのみ
      スイクン × Lv.51
    ねむる
    ねごと
    ほえる
    なみのり
    ひかりのこな
      ブラッキー♀ Lv.52
    あまえる
    つきのひかり
    バトンタッチ
    くろいまなざし
    きせきのみ
      カビゴン ♂ Lv.51
    ねむる
    のろい
    カウンター
    おんがえし
    たべのこし
      ゲンガー ♂ Lv.52
    だいばくはつ
    くろいまなざし
    れいとうパンチ
    10まんボルト
    みずたまリボン
      ムウマ  ♀ Lv.51
    ねむる
    まもる
    ほろびのうた
    くろいまなざし
    はっかのみ
    based on へふへぬへりんくす希水 / arranged by ゴールド
     2003年GWのRYUさん主催の大会で第3位、2003年夏の「将杯」で準優勝したへふへぬへさんと夏の「Read Cup 2003」準優勝のりんくすさんが使用していたダブルゴースト&ダブルロック。この年は「役割理論」の"間接的役割破壊"という同じポケモンで止められるポケモンAとBのどちらかでピンポイントな"役割破壊"で突破して、もう片方の止まっていたポケモンの突破口を開くという考え方をしゃわさんがまとめ、筆者のゴールドが「POKeMON Battle HiSTORiA」を通して広めた。このダブルゴーストはその象徴的な戦術と言える。

     ダブルロックとは「くろいまなざし」⇒「ほろびのうた」のコンボで「ほえる」や「ふきとばし」を受けるターンに「ほろびのうた」を残しておき、吹き飛ばされ繰り出されたブラッキーで再び「くろいまなざし」をかけ、相手が交代するようなら「ほろびのうた」の使えるポケモンに「バトンタッチ」して滅ぼすという巧みなコンボである。ゴーストが2匹いるため、この頃増えていた「じばく」「じしん」「だいもんじ」カビゴンなどでも崩されない面白いパーティであった。


      ファイヤー× Lv.53
    ねむる
    ねごと
    にほんばれ
    だいもんじ
    もくたん
      カイリキー♂ Lv.52
    ねむる
    ねごと
    めざめるパワー霊
    クロスチョップ
    のろいのおふだ
      カビゴン ♂ Lv.52
    ねむる
    のろい
    カウンター
    おんがえし
    たべのこし
      サイドン ♂ Lv.51
    ねむる
    のろい
    じしん
    めざめるパワー岩
    やわらかいすな
      ライコウ × Lv.51
    ねむる
    ほえる
    めざめるパワー氷
    10まんボルト
    はっかのみ
      ナッシー ♂ Lv.50
    しびれごな
    こうごうせい
    やどりぎのタネ
    サイコキネシス
    きせきのみ
    based on veil
     2003年秋に開催された「Read Cup 2003」優勝のveil(丙)さんが使用したパーティ。 こちらも「めざめるパワーゴースト」のカイリキーが"間接的役割破壊"のキーとなっており、スターミーを突破することでファイヤー、 ナッシーを突破することでサイドン、ゴーストポケモンを突破することで「のろい」「カウンター」持ちのカビゴンの突破口を開ける。 レベル配分がアバウトではなく、かなり細かくレベル調整されており、これが"司令塔理論"などのレベルの配分に関する研究を促すことにも繋がった。


■ 2004 - ジム城対戦史

日にちできごと
2月10日キド(Mr.オオキド・反吐・毒)さんが「ポイズラーカップ」を開催する。優勝は予言者さん。準優勝はもうけんちさん。第3位はBRAVEさん。参加者は16名。
8月27日ビクトリーカップ2004」開催。筆者で今大会主催者のゴールドよしのジムさんがModeratorとして公表される。優勝はもうけんちさん。準優勝はさん。ベスト4は赤いヘルガーさんとココア(ランド)さん。参加者は178名で過去最高。

2004年 - 対戦史 の考察

     PBSmembersのゴールド主催の「ビクトリーカップ2004」が開催され、 この年の大会からジム戦未経験者も大会で結果を残し、「Cafe du Porygon2」のlyon.さんを筆頭に、BRAVEさんや赤いヘルガーさん、影坊主さん、romさん、エレブーバさん、シルクさんなどが対戦考察を盛り上げた。また、フラリオンさんやマサユキさんのようにジム戦以降姿を見せていなかったジムリーダーの紗慟さん、波乗りブースターさんも予選大会を優勝で突破し、ジムリーダーとしての実力を発揮した。

      ライコウ × Lv.55
    ほえる
    リフレクター
    めざめるパワー氷
    10まんボルト
    たべのこし
      スターミー× Lv.50
    なみのり
    でんじは
    じこさいせい
    サイコキネシス
    きせきのみ
      ガラガラ ♂ Lv.50
    じしん
    いわなだれ
    つるぎのまい
    めざめるパワー虫
    ふといホネ
      パルシェン♂ Lv.50
    のろい
    なみのり
    まきびし
    だいばくはつ
    おうごんのみ
      ゲンガー ♂ Lv.50
    みちづれ
    ほろびのうた
    くろいまなざし
    ほのおのパンチ
    まひなおしのみ
      フォレトス♂ Lv.50
    ねむる
    のろい
    まきびし
    だいばくはつ
    みずたまリボン
    based on bolick
     多段嵐王氏のライコウエースの「まきびし」&「ほえる」のコンセプトのパーティ(通称"神パ")のメンバーを変えた新しいパーティ(通称"紙パ")は2003年の春の大会で雷帝(らいてー)さんが優勝し、その後、ライコウさん、りちゃあどさん、はまっちゃった人さん、シルクさん、NIGHT★BIRDSさん、なしださん、Diamond Waveさんなど多くの人の手に寄って研究されてきたが、このコンセプトのパーティの研究においてはbolickさんの功績がとても大きい。 注目すべきは現在まで残っている「おうごんのみ」を持たせた「だいばくはつ」のパルシェンであり、それまでは「ねむる」「ねごと」「なみのり」「まきびし」「ひかりのこな」というスイクンの技構成を模したようなパルシェンがほとんどであった。 この頃には「役割理論」では受けの役割を持ちづらいと思われて敬遠されていたガラガラもフォレトスとムウマにノーダメージ交代ができ、攻めの起点にできることが浸透するようになり、ガラガラの技構成に「ねむる」が入らなくなったため、パルシェンにも「ねむる」が入らなくなった。 ライコウエースの取り巻きはバンギラスと同じく、ヘラクロスやエアームド、ギャラドスなどの他にポリゴン2などが入ることもある。 また、レベル55のエースではなく、レベル51まで下げて逆エース編成にする人も多い。 現在は2009年の"カビパルクイン"のセミフルアタックニドクインや2011年からのフルアタックニドキングの台頭で対戦から姿を消しつつある。


      ポリゴン2× Lv.55
    のろい
    やつあたり
    じこさいせい
    れいとうビーム
    たべのこし
      マルマイン× Lv.50
    でんじは
    だいばくはつ
    めざめるパワー水
    10まんボルト
    きせきのみ
      パルシェン♂ Lv.50
    なみのり
    いやなおと
    だいばくはつ
    れいとうビーム
    せんせいのツメ
      ナッシー ♂ Lv.50
    しびれごな
    だいばくはつ
    ギガドレイン
    サイコキネシス
    おうごんのみ
      カビゴン ♂ Lv.50
    ねむる
    じばく
    じしん
    おんがえし
    はっかのみ
      ゲンガー ♂ Lv.55
    だいばくはつ
    シャドーボール
    れいとうパンチ
    10まんボルト
    まひなおしのみ
    based on Hidaka / arranged by フラリオン
     PBSmembersから紗慟さん、みかえるさん、フラリオンさん、波乗りブースターさん、マサユキさん、サンダースさん、希水さん、Ω(DJ雑草)さん、よしのジムさん、ゴールドが参加したジム城史上最大規模(参加者178名)の大会「ビクトリーカップ2004」の主催スタッフスパーリング用にHidakaさんが構築した爆破速攻パーティ。大会から1年後の2005年に「芸術は爆発だ。」というタイトルのレンタルパーティとして追加される。

     この後の5〜6年の期間、王者に君臨し続けたレベル55カビゴンエースのパーティの定番であるレベル55のカビゴン、レベル50のサンダー、スターミー、スイクン、ゲンガー、エアームド、ガラガラ、パルシェン、ウツボット、ハガネール、ニドクインなどに最後のポケモン同士の1対1で全て殴り勝てる「のろい」&「じこさいせい」&「れいとうビーム」のポリゴン2をエースとして採用しており、自爆技で共倒れ→自爆技で共倒れ→ポリゴン2召還の流れで55カビゴンエースに優位に立てることはかなり後年になるまでその強さが広く認知されていなかった。

     それまでは2003年にポリゴン2を流行らせたveilさんの通称"ゾンビポリ"の影響もあり、後出しでレベル55のカビゴンを受けるような使い方が一般的であったため、爆破速攻で使われることは滅多に無かったが、ポリゴン2が長期戦での追加効果の状態異常や急所、「まきびし」などに弱いことを逸早く見抜いたHidakaさんは爆破速攻で使用し、この先の未来にveilさんが流行らせる"カビガラポリ"やさんが流行らせる"カビパルサンダー"すらも凌駕するパーティを2004年の時点に既に組んでいた。…ただし、過去の2003年に流行っているバンギラスとダブルゴーストには非常に弱かった(^^;


      ガルーラ ♀ Lv.55
    ねむる
    のろい
    ほえる
    すてみタックル
    たべのこし
      スターミー× Lv.50
    じこさいせい
    ひかりのかべ
    サイコキネシス
    ハイドロポンプ
    まひなおしのみ
      ハガネール♂ Lv.50
    ねむる
    いやなおと
    だいばくはつ
    アイアンテール
    はっかのみ
      ヘルガー ♀ Lv.50
    どろぼう
    おいうち
    だいもんじ
    めざめるパワー岩
    -
      フシギバナ♂ Lv.50
    こうごうせい
    ひかりのかべ
    やどりぎのタネ
    はっぱカッター
    きせきのみ
      オコリザル♂ Lv.50
    こらえる
    いやなおと
    きしかいせい
    10まんボルト
    どくけしのみ
    based on もうけんち
     2002年頃に「のろい」「ほえる」のガルーラ自体はNK(わんおー)さんの手に寄って既に生み出されていた戦術だが、ガルーラエースのパーティと言えば、ジム城史上最大規模(参加者178名)の大会「ビクトリーカップ2004」で優勝したもうけんちさんのイメージが強い。 (※なお、この大会でNKさんも「のろい」「ほえる」ガルーラを使うもののヤマブキジムリーダーの波乗りブースターさんに敗られる) 金銀クリスタルの「ほえる」「ふきとばし」は先制で技を繰り出した場合は技が失敗し、自分と相手が同時に吠えるを打ち合った場合、素早さの遅い方が後手で「ほえる」を繰り出せるので「のろい」を積んで素早さを下げることでエアームドより素早さを遅くして「のろい」対策の「ふきとばし」を封じられる。ガルーラの「ねむる」は使いどころが少ないがエアームドの技構成に「どくどく」が入る場合の体力回復技として使用する(参考ログ)。 眠ってる最中でも「ほえる」を選択していれば、相手に「のろい」を積まれない限り、エアームドに吹き飛ばされることは無い。

     トーナメントでフラリオンさん、マサユキさん、波乗りブースターさんなどの歴代ジムリーダーを敗って見事優勝したもうけんちさんは「ビクトリーカップ2004」の前に開催された「ポイズラーカップ」でも同じコンセプトのパーティで準優勝を果たしている。 2003年の対戦環境をリードしてきたジム戦経験者を超え、更にはかつてジム戦をしていたジムリーダー達を倒し、ジム戦未経験者が初めて堂々の優勝を飾った。