サンダー

last up date : 2014/08/16(Sat)

■ 基礎データ(第一世代のポケモン:全国図鑑No.145)

サンダー ステータス 種族値 グラフ
HP 90
物理攻撃力 90
物理防御力 85
特殊攻撃力 125
タイプ 特殊防御力 90
電気・飛行 素早さ 100
性別比(♀:♂) タマゴグループ 進化
性別不明
(-)
タマゴ未発見
(-)
-

タイプ相性

ダメージ倍率対象となるタイプ
×4-
×2岩・氷
×1/2格闘・虫・鋼・草
×1/4-
×0地面

特徴解説

カントー地方の伝説の鳥ポケモンの1匹で、電気ポケモンでNo.1の物理攻撃力特殊攻撃力、物理耐久力を誇るサンダー。
(※ただし、持ち物の補正を考慮すると「でんきだま」持ちのピカチュウが電気ポケモンの中で特殊攻撃力No.1となる。ちなみに全ポケモン中でもはNo.1となる。)
純粋な電気ポケモンと比べてタイプの弱点は増えるものの、岩、氷ポケモンでサンダーに殴り勝てるポケモンの数は多くなく、
岩ポケモンは特殊耐久力が低く、氷ポケモンは電気が苦手な水との複合属性が多く、両者ともサンダーより遅いものが多い。
そのため、サンダーが苦手とする岩、氷属性のポケモンは、バンギラス、イノムー、ルージュラの3匹あたりに限られてくる。
(※例外としてレベル55のフリーザーによる「とけないこおり」搭載の「こごえるかぜ」→「れいとうビーム」で立ち回られると対面で高確率で負けることがある。)

致命的な弱点の少なさと伝説のポケモンならではの種族値の高さにより、金銀の対戦においては三本の指に入る強さを持つ。
ただし、それを遥かに凌ぐ「ニンテンドウカップ2000」における最強のポケモンのカビゴンやガラガラとの対面は強くなく、
それらの苦手とするカイリキーやエアームド、ナッシー、ムウマ、スイクン、パルシェンなどに対する相対的な強さが目立つ。

■ 構成サンプル

高レベル型 (レベル:55)

技1技2技3技4持ち物
10まんボルト めざめるパワー氷
ドリルくちばし
ふきとばし ねむる きせきのみ
ステータス 実数値 努力レベル 個体値 調整先
HP 215 63 15
(F)
物理攻撃力 155 63 15
(F)
・レベル55のカイリキーを「ドリルくちばし」で2発で倒せる。
・レベル50の「おうごんのみ」を装備したナッシーを「ドリルくちばし」で超高確率で2発で倒せる。
物理防御力 147 63 13
(D)
・レベル50のハガネールの「だいばくはつ」を1発耐える。
・レベル55のカビゴンの「すてみタックル」を2発耐える。
・レベル55のカイリキーの「いわなだれ」を2発耐える。
特殊攻撃力 193 63 15
(F)
・レベル50のスターミーを「10まんボルト」で1発で倒せる。
・レベル52のガラガラを「めざめるパワー氷」で高確率で2発で倒せる。
・レベル53の「めざめるパワー飛行」を搭載したガラガラを「めざめるパワー氷」で超高確率で2発で倒せる。
・レベル50のハガネール(HP181)に「めざめるパワー氷」で48〜57のダメージを与える。
・レベル55のカビゴン(HP292)に「10まんボルト」で64〜76のダメージを与える。
特殊防御力 155
(〃)
・レベル55のファイヤーの「だいもんじ」を超高確率で2発耐える。
・レベル55のイノムーの「れいとうビーム」を超高確率で2発耐える。
・レベル55のスターミー&ポリゴン2の「れいとうビーム」を2発耐える。
素早さ 166 63 15
(F)
・レベル50の110族(スターミー・ライコウ・ニューラ)と同速
 サンダーに後手となる「ねごと」を持たない高レベルカビゴンなどが「ねむる」を選択せざるを得ないと考えられる状況で「ふきとばし」を合わせることで「10まんボルト」の無駄打ちを避け、受け出しする分、目が覚めるまでに与えられる攻撃の回数を3回から4回分増やし、そのループで「10まんボルト」の急所待ちに追い込んで倒せる「ふきとばし」持ちのサンダー。高レベルの「たべのこし」を持たせたカビゴンやハガネールに対してはHP満タンの状態から倒すまでに5〜6発を要するので味方のパルシェンなどで「まきびし」を置いておき、相手側のサンダーへの有効な交代先を1匹に絞れる場合にこの戦法が有効に働く。また、致命的な弱点の少なさと優れた種族値からある程度強引に「ふきとばし」を決めることもでき、相手のカビゴンの「すてみタックル」の反動ダメージは受けてもらい、「たべのこし」の回復判定を切るなどのテクニックも選択肢のひとつとなる。持ち物は2001〜2006年代までは「たべのこし」が主流であったが、サンダーが優勢となる草ポケモンの「ねむりごな」「しびれごな」、スターミーの「でんじは」、ムウマの「でんじほう」などに対して交代せずに居座ってきた場合の保険として「きせきのみ」が採用され易く、これによってこれらのポケモンとの対面時において交代読みの「ふきとばし」を選択するリスクを軽減することができる。なお、「ふきとばし」の代わりに相手の交代に対して有利なポケモンを合わせる交代読み交代でも似たような展開に持ち込むことができるが、「ふきとばし」を選択する場合に比べると希望に添わなかった場合のリスクが高くなる傾向にある。

高レベル磁石型 (レベル:55)

技1技2技3技4持ち物
かみなり めざめるパワー氷 ねごと ねむる じしゃく
ステータス 実数値 努力レベル 個体値 調整先
HP 215 63 15
(F)
物理攻撃力 116 0 11
(B)
物理防御力 147 63 13
(D)
・レベル50のハガネールの「だいばくはつ」を1発耐える。
・レベル55のカビゴンの「すてみタックル」を2発耐える。
・レベル55のカイリキーの「いわなだれ」を2発耐える。
特殊攻撃力 193 63 15
(F)
・レベル50のドーブルを「かみなり」で1発で倒せる。
・レベル55のカイリキーを「かみなり」で超高確率で2発で倒せる。
・レベル55のサンダーを「かみなり」で79.95%の乱数で2発で倒せる。

・レベル52のガラガラを「めざめるパワー氷」で高確率で2発で倒せる。
・レベル53の「めざめるパワー飛行」を搭載したガラガラを「めざめるパワー氷」で超高確率で2発で倒せる。
・レベル50の「たべのこし」持ちカビゴンを「かみなり」で超高確率で3発で倒せる。
・レベル55の「たべのこし」持ちカビゴンを「かみなり」で4発で倒せる。

・レベル50のハガネール(HP181)に「めざめるパワー氷」で48〜57のダメージを与える。
特殊防御力 155
(〃)
・レベル55のファイヤーの「だいもんじ」を超高確率で2発耐える。
・レベル55のイノムーの「れいとうビーム」を超高確率で2発耐える。
・レベル55のスターミー&ポリゴン2の「れいとうビーム」を2発耐える。
素早さ 166 63 15
(F)
・レベル50の110族(スターミー・ライコウ・ニューラ)と同速
 「ねごと」と「じしゃく」を搭載することで「ドリルくちばし」を搭載しなくてもカイリキーやナッシーを圧倒し、サンダーミラーにおいても隙を魅せづらい高レベルの「ねごと」持ちサンダー。「たべのこし」を搭載した高レベルのカビゴンも全弾命中させれば4発でたたき落とせるようになるが、「じしゃく」を持たせなくても約8割の乱数で落とせるので、受け出しするカビゴンの突破にウエイトを置きたいのであれば、「じしゃく」を急所の期待できる確率をあげる「ピントレンズ」を持たせた方が良かったりもする。

高レベル食べ残し型 (レベル:55)

技1技2技3技4持ち物
かみなり めざめるパワー氷 いばる みがわり たべのこし
ステータス 実数値 努力レベル 個体値 調整先
HP 215 63 15
(F)
・「みがわり」の消費HP:53 / 「たべのこし」の回復量:13
(※登場時に技構成が予想されるのを防ぎ、HPを削ったことでサンダーミラーに不利にならないため、敢えて「みがわり」を連続で5回繰り出せる16の倍数の実数値にしないことが多い)
物理攻撃力 116 0 11
(B)
物理防御力 147 63 13
(D)
・レベル55のハガネールの「いわなだれ」を3発耐える。
・「リフレクター」があるとき、レベル55のカビゴンの「すてみタックル」で82.18%の乱数で身代わりが破壊されない。
特殊攻撃力 193 63 15
(F)
・レベル52のガラガラを「めざめるパワー氷」で高確率で2発で倒せる。
・レベル53の「めざめるパワー飛行」を搭載したガラガラを「めざめるパワー氷」で超高確率で2発で倒せる。
・レベル50のハガネール(HP181)に「めざめるパワー氷」で48〜57のダメージを与える。
特殊防御力 155
(〃)
・レベル55のファイヤーの「だいもんじ」を2発耐える。
・レベル55のスターミー&ポリゴン2の「れいとうビーム」を2発耐える。
・レベル55のイノムーの「れいとうビーム」を2発耐える。
素早さ 166 63 15
(F)
・レベル50の115族(スターミー・ライコウ・ニューラ)と同速
 第五世代の化身フォルムの「いたずらごころ」特性のボルトロスほどではないが、それに似た性能を持った「いばる」&「みがわり」型。…とはいえ、相手の選択によって身代わりが破壊されないと考えられる場合は混乱の持続ターンの関係上「みがわり」→「いばる」の手順を踏んだ方が良い。味方のポケモンで相手のポケモンを眠り状態に追い込んだり、味方の「リフレクター」→「だいばくはつ」などから身代わりを残せる状態を作ったり、「どくどく」を持っていない、あるいは「どろぼう」で持ち物が盗める状況にないエアームドなどを起点にして展開する(※身代わり状態のときは「どろぼう」によって持ち物が盗まれない)。攻撃技は命中率が70%と不安だが30%の確率で麻痺を狙える「かみなり」の方が人気があり、高レベルの「たべのこし」持ちのカビゴンやハピナスを倒し易くなる。ただし、第二世代の「いばる」は相手の物理攻撃力ランクに変化が生じないとき、混乱させることはできないので、相手の物理攻撃力ランクが限界となる前にケリをつけるように努めるか、そうなった場合の保険を控えに用意しておきたい。

中レベル型 (レベル:52)

技1技2技3技4持ち物
10まんボルト めざめるパワー氷 リフレクター
ふきとばし
ねむる きせきのみ
ステータス 実数値 努力レベル 個体値 調整先
HP 203 63 15
(F)
物理攻撃力 110 63 11
(B)
物理防御力 139 63 13
(D)
・「めざめるパワーゴースト」搭載のレベル55のカイリキーの「いわなだれ」を超高確率で2発耐える。
・「ぎんのこな」を持たせたレベル55のヘラクロスの「メガホーン」を3発耐える。
特殊攻撃力 183 63 15
(F)
・レベル50のエアームドを「10まんボルト」で1発で倒せる。
・レベル50のガラガラを「めざめるパワー氷」で51.02%の乱数で2発で倒せる。
・レベル50の「めざめるパワー飛行」搭載のガラガラを「めざめるパワー氷」で高確率で2発で倒せる。
・レベル55のカイリキーを「10まんボルト」で超高確率で3発で倒せる。
特殊防御力 146
(〃)
・レベル55のフーディンの「れいとうパンチ」を超高確率で2発耐える。
・レベル55のスターミーの「ハイドロポンプ」を2発耐える。
素早さ 157 63 15
(F)
・レベル55の90族(ピカチュウ・ガルーラ・ファイヤー)に先制できる。
 ガラガラが「つるぎのまい」を習得できなかったクリスタル発売前の公式大会の東京大会ベスト8も使用した「リフレクター」搭載サンダー。レベル52でレベル55の「だいもんじ」搭載ファイヤーに対面で確実に勝てるようになる最低限のレベルであり、レベル55のカイリキーの「いわなだれ」を2発耐える確率もギリギリの許容範囲に押さえることができる。マルマインの「10まんボルト」に対して突っ張って「リフレクター」を貼ることでマルマインの「10まんボルト」→「だいばくはつ」で倒れるのを回避でき、後続の「はかいのいでんし」を持たせたケンタロスに対しても残した「リフレクター」によっていくらか強く出ることができる。

低レベル型 (レベル:50)

技1技2技3技4持ち物
10まんボルト めざめるパワー氷 でんじは ねむる
ふきとばし
リフレクター
きせきのみ
ステータス 実数値 努力レベル 個体値 調整先
HP 196 63 15
(F)
物理攻撃力 106 63 15
(F)
物理防御力 134 63 15
(F)
特殊攻撃力 176 63 15
(F)
・レベル52のブラッキーを「10まんボルト」で超高確率で4発で倒せる。
特殊防御力 141
(〃)
素早さ 151 63 15
(F)
・レベル55の87族(サワムラー)と同速。
 高レベルカビゴンエースの取り巻きとして2006〜2010年代にかけて流行った「でんじは」で麻痺を撒くサンダー。ここまでレベルを落とすとレベル差の離れたカイリキーやナッシー、シャワーズ(ラプラス)、ファイヤーとの対面は厳しくなるが「でんじは」の麻痺を残して果てることで後続のカビゴンで処理できるような形をとって最低限の圧力を確保し、また、サンダーに対して受け出しする相手のライコウ、ハピナス、カビゴンに「でんじは」で麻痺を入れることで味方の「のろい」や「はらだいこ」を覚えたカビゴンで展開し易くするのが狙いとなる。ただし、「ポケモンスタジアム金銀」における対戦でのみ、麻痺と素早さの能力変化が重なると麻痺の素早さ補正が無視されるので麻痺を絡めた「のろい」合戦は、GB同士の通信対戦か、PBSでのみ狙うようにしたい。なお、サンダーは特殊攻撃技を覚えていないカビゴンの隣にいる傾向があり、「どくどく」の覚えていないエアームドを起点にする場合は、「ねむる」を切ってその他の味方に合わせる形で「リフレクター」や「ふきとばし」などを搭載することもある。

■ 主要な覚えられる技 〜取りうる選択肢を把握しよう!〜

(1)物理攻撃技

技名属性威力命中率PP効果
ゴッドバード飛行14090%51ターン目に溜めターンが生じ、2ターン目にダメージを与える
ドリルくちばし飛行80100%15-
すてみタックルノーマル120100%15相手に与えたダメージの1/4の反動ダメージを受ける。
おんがえしノーマル100%20なつき度が高いほど威力が高くなる(威力=なつき度×2÷5)。威力の幅は1〜102。
やつあたりノーマル100%20なつき度が低いほど威力が高くなる(威力=(255-なつき度)×2÷5)。威力の幅は1〜102。
めざめるパワー100%15技を使用するポケモンの個体値の組み合わせによってタイプがノーマル以外、威力が31〜70のいずれかに変化する(詳細

(2)特殊攻撃技

技名属性威力命中率PP効果
かみなり電気12070%1030%の確率で相手を麻痺状態にする。また、相手が空を飛ぶ状態のときでも命中する。なお、場の天候が大雨のときは技の命中率が必中、快晴のときは技の命中率が50%に変化する。
でんじほう電気10050%5100%の確率で相手を麻痺状態にする。
10まんボルト電気95100%1510%の確率で相手を麻痺状態にする。

(3)変化技

技名属性命中率PP効果
▼ 自分が対象 ▼
ねむるエスパー-10体力と麻痺火傷状態を全回復し、目覚めるまでの消費ターンが3の眠り状態になる。
のろい???-10自分の素早さを1ランクダウン、物理攻撃力物理防御力をそれぞれ1ランクアップ。
みがわりノーマル-10自分の最大HPの1/4を消費して身代わりを作る。最大HPの1/4+1の現在HPがなければ技が失敗する。
リフレクターエスパー-205ターンの間、自分の場にリフレクターを貼る。自分の場が既にリフレクター状態のときは失敗する。
▼ 相手が対象 ▼
どくどく85%10相手を状態にさせて猛毒状態にする。相手の健康状態(状態異常)に変化が起こらないとき、猛毒状態にさせられない。毒・鋼ポケモンには無効(※猛毒は状態変化)
でんじは電気100%20相手を麻痺状態にする。地面属性には無効。
いばるノーマル90%15相手の物理攻撃力を2ランクアップさせて混乱状態にする。相手の物理攻撃力ランクの変化が起こらないとき、混乱状態にさせられない。
ふきとばしノーマル100%20相手のポケモンを強制的に入れ替える。繰り出されるポケモンはランダム。ただし、後攻で繰り出せないときや相手側に控えのポケモンがいないときは技が失敗する。また、相手が空を飛ぶ状態のときでも命中する。優先度 -1
ほえるノーマル100%20相手のポケモンを強制的に入れ替える。繰り出されるポケモンはランダム。ただし、後攻で繰り出せないときや相手側に控えのポケモンがいないときは技が失敗する。 【優先度 -1】
▼ 双方が対象 ▼
あまごい-55ターンの間、場の天候を大雨にする。
すなあらし-55ターンの間、場の天候を砂嵐にする。ただし、場の天候が既に砂嵐のときは技が失敗する。