場の状態

last up date : 2014/12/31(Wed)

■ はじめに

場の状態とは味方との連携を促すことを目的としてポケモン第二世代「金・銀」の時代に初めて導入された要素です。
交代によって失われる状態変化とは異なり、味方や相手のポケモンが交代しても効果が持続することが最大の特徴です。


■ 天候〜快晴・大雨・砂嵐〜

  • 場の天候は重複せず、上書きされる。また、同じ天候を上書きすることは「にほんばれ」「あまごい」のみできる
  • 天候の持続ターンは5ターン。天候発生から5ターン後の終了時に通常に戻る。
  • 快晴(ひざしが つよい)〜発生条件:技の「にほんばれ」〜

    • 炎属性の攻撃技のダメージが1.5倍、水属性の攻撃技のダメージが0.5倍になる。
    • 溜め技の「ソーラービーム」をためターンなしで繰り出せる。
    • 「かみなり」の命中率が50%になる。
    • 「あさのひざし」「こうごうせい」「つきのひかり」の体力回復量が通常の2倍となる。
    • 技の追加効果で凍り状態にならない

    大雨(あめ)〜発生条件:技の「あまごい」〜

    • 水属性の攻撃技のダメージが1.5倍、炎属性の攻撃技のダメージが0.5倍になる。
    • 「ソーラービーム」の威力が0.5倍になる。
    • 「かみなり」の命中率が必中になる。
    • 「あさのひざし」「こうごうせい」「つきのひかり」の体力回復量が通常の0.5倍となる。

    砂嵐(すなあらし)〜発生条件:技の「すなあらし」〜

    • ターン終了時、地面・岩・鋼属性を持たないポケモンに最大HPの1/8のダメージを与える。
    • 「あさのひざし」「こうごうせい」「つきのひかり」の体力回復量が通常の0.5倍となる。

    解説
      快晴は炎ポケモンにとって損のない天候だが、大雨は水ポケモンにとって「かみなり」が必中になるリスクがある。
      両方とも最高火力を叩き出すために威力120の快晴&「だいもんじ」、大雨&「ハイドロポンプ」が使われがちだが、
      ともに最大PPが8と少ないので、短期戦で試合を決められなければ、弾切れを狙われる恐れがあるので注意したい。
      特に後攻で「ねむる」を選択されて「だいもんじ」や「ハイドロポンプ」のPPが無駄になると想定される場合ならば、
      快晴時に「にほんばれ」、大雨時に「あまごい」を選ぶことで持続ターンを伸ばす立ち回りも視野に入れておきたい。

      砂嵐は持続ターンが5だが、ダメージ判定と効果の切れるタイミングが共通なので4ターンしかダメージは発生しない。
      しかし、「あさのひざし」「こうごうせい」「つきのひかり」は「あまごい」同様、5ターン影響を受けることとなる。
      「どくどく」や「やどりぎのタネ」とは違い、身代わり空を飛ぶを貫通し、全体のターン終了時にダメージを与える。
      撒きびしのように「じばく」「だいばくはつ」の共倒れから捨て出しした後続の一撃射程圏内にする戦法も取れる。

      なお、自分だけでなく相手にも同じ効果があるので、くれぐれも自分の首を絞めないような運用が必要となる。

    ■ 自分の場の状態〜リフレクター・光の壁・神秘の護り〜

  • 自分の場の状態は重複する。ただし、同じその他の場の変化を上書きすることはできない。
  • それぞれの自分の場の状態により、以下のような効果が自分の場のすべてのポケモンに発生する。
  • リフレクター〜発生条件:技の「リフレクター」 持続ターン:5〜

    • この効果を受けるポケモンの物理防御力が2倍になる。

    光の壁〜発生条件:技の「ひかりのかべ」 持続ターン:5〜

    • この効果を受けるポケモンの特殊防御力が2倍になる。

    神秘の護り〜発生条件:技の「しんぴのまもり」 持続ターン:5〜

    • この効果を受けるポケモンが相手の技の効果によって受ける状態異常と混乱状態が効かなくなる。
      • ただし、特例として「あばれる」「げきりん」「はなびらのまい」によって発生する混乱のみ防げる。

    解説
      「リフレクター」「ひかりのかべ」「しんぴのまもり」を使ったポケモンを場から引っ込めても効果が消えない。
      受け出しは勿論だが、「しんぴのまもり」以外は「じばく」「だいばくはつ」による捨て出しでも後続に繋げられる。
      防御力ランクアップ→「バトンタッチ」と異なり、「くろいきり」「じこあんじ」「ふきとばし」「ほえる」に強く
      「バトンタッチ」で「ふきとばし」「ほえる」を受けやすいポケモンに敢えてこれらの技を持たせるのも面白いだろう。

    ■ 相手の場の状態〜撒きびし〜

    撒きびし〜発生条件:技の「まきびし」 持続ターン:永続〜

    • ポケモンを場に繰り出した直後、最大HPの1/8のダメージを受ける。
    • 飛行ポケモンはダメージを受けない。
    • 「こうそくスピン」を使用すると自分の場の撒きびしが解除される。

    解説
      相手が交代で受けるダメージを増加させることで敵の受け出しを前提とした耐久調整を崩すのが最大の狙いとなる。
      そのほかにも「まきびし」を覚えられるパルシェンとフォレトスの「じばく」「だいばくはつ」で引き分けにし、
      相手の捨て出し時に撒きびしのダメージを与えて、こちらの後続のポケモンの1発射程圏内にする使い方などもある。

      また、相手の受け出しに合わせて、有利なポケモンに受け出しや「ふきとばし」「ほえる」が無駄行動にならない。
      ただし、相手が居座ってきた場合のリスクを考えると「ふきとばし」「ほえる」を使ったほうが比較的安全である。
      (※受け出しに合わせた受け出し、いわゆる交代読み交代をするポケモンが居座ってる相手に対しても強いのであれば、これもリスクが大幅に落ちる)
      このコンボを編み出した多段嵐王氏に由来し、"多段コンボ"→"多段昆布(当時のタイプミス)"→"昆布"などとも呼ばれる。

      なお、このコンボに限ったことではないのだが、不利なポケモンが2匹以上いる場合は勝ち筋としてはとても弱いので、
      「まきびし」の覚えられるパルシェンやフォレトスの覚える「だいばくはつ」で相手のポケモンを共倒れにしたうえで、
      2対2のサイクル戦になるようなときに「ふきとばし」「ほえる」を組み合わせることでこのコンボを回しやすくなる。