ファン待望のポケモンシリーズ第2弾として1999年11月21日に発売された「ポケットモンスター金・銀」に始まる世代。
前作のポケモン
第一世代(赤・緑・青・ピカチュウ)では開発の終盤で大急ぎで作られた通信対戦のシステムであったが、
(※アスペクト社『ポケットモンスター図鑑』ポケモンを生み育てた人々 - 交換システムができたら次は対戦システムだ!? - のインタビューより)
ポケモンブームにより実現した任天堂の冠番組「64マリオスタジアム」の対戦コーナーの放送や同主催の公式大会を経て、
対人戦を想定した場合に異常な強さであった仕様を修正し、
初めて対人戦を開発当初から想定して作られた世代になる。
第一世代の反省
- 「素早さの高いポケモンは強い」を見直す
- 素早さ種族値が高いポケモンほど急所に当たりやすくなる仕様が見直され、全ポケモン均一化。
- 一撃必殺技が自分より素早さの高いポケモンに対して失敗する仕様ではなくなる。
- 眠り状態から目を覚ましたターンに反撃ができる。締め付ける状態の仕様が反撃不可から交代不可に変わる。
- 「特殊能力(特殊攻撃力&特殊防御力) の高いポケモンは強い」を見直す
- 特殊能力が特殊攻撃力と特殊防御力に分離。
- 種族値のみが分離し、素早さ若しくは特殊能力の高いポケモンは弱化、低いポケモンは強化された。
(※個体値・努力レベルを含む完全分離は第三世代から。タイムカプセルによる前作の互換性の関係で完全分離できなかった)
- 特殊能力に関する技(「せいちょう」「ドわすれ」「サイコキネシス」)が弱化。
- タイプ相性の見直し
- エスパーが上記の2種類のステータスに優れて弱点が虫のみだったため、新属性の「悪」「鋼」が追加された。
- 前作の公式戦で人気のなかった炎ポケモンに氷耐性が付き、新属性の「鋼」に対して強くなった。
- 瀕死より強すぎた凍り状態の弱化
- 「ふぶき」の追加効果の確率が3割→1割(※正確には1998年の公式戦環境から変更) に変更。
- 凍り状態のポケモンが全体のターン終了時に凍る確率と同じ1割の確率で解けるようになった。
- 「かえんぐるま」「せいなるほのお」などの凍り状態でも選べて解除できる技が登場した。
- 「かげぶんしん」で場に無理やり居座ることの弱化
- 命中率・回避率ランクの補正の変化幅を縮めた(※正確には金銀発売半年前に発売の「ポケモンスタジアム2」から変更)。
- 「スピードスター」(※正確には金銀発売半年前に発売の「ポケモンスタジアム2」から変更)「カウンター」が必中化。
- 相手の回避率を元に戻す「みやぶる」の登場。
- 「みちづれ」「ほろびのうた」など回避率を無視して共倒れにする技が登場。
- 味方同士の連携を促す「バトンタッチ」や『場の効果』の概念の登場
- 交代の選択肢を封じる「くろいまなざし」の登場。
- 交代すると効果が消えてしまう状態変化を味方に引き継げる「バトンタッチ」の登場。
- 交代しても味方に効果の残る場の効果(天候、リフレクター・光の壁・神秘の護り、撒きびし) の概念が登場。