持ち物

■ 持ち物とは？

■ HPの残量で発動する消耗品

 きあいのタスキ

［効果］
HPが最大HPの1/1の状態のときに、1発の攻撃技のダメージで瀕死になる場面でHP1で踏みとどまることができる。


［解説］
第四世代で初登場し、半減の実と並んで対峙してるポケモンとの優劣関係を大きく逆転させられる持ち物。
「きあいのタスキ」は1発で倒れる場合、半減の実は2発以上の攻撃で倒れる場合にワンチャンスをもたらす。

ただし、場に登場したばかりのHPが満タンの状態でなければ「きあいのタスキ」が発動しないので、
場に登場した瞬間にダメージを受ける撒きびし、ステルスロックを仕掛けられると発動を阻止されやすい。
また、登場する前から天候が砂嵐・霰の場合でもダメージを受ける条件にある時、発動を阻止されてしまう。

「こらえる」のように素早いポケモンで使われることが多く、その対策として優先度+1の攻撃技も脅威となる。
「きあいのタスキ」と同時期の第四世代に優先度+1 の「でんこうせっか」に似た攻撃技が大量に追加されており、
第三世代以前までは「しんそく」以外ほとんど人気がなかった優先度+1の攻撃技の株を上げて調整されており、
第五世代では「つららばり」などの連続攻撃技も1発目で瀕死にならなければ発動しないように調整されている。

  オレンのみ・きのみジュース・オボンのみ etc.

［解説］
「オレンのみ」「きのみジュース」は体力回復量が少なく、レベルの上限が低い対戦ルール向きの持ち物だが、
第五世代で強化された「がんじょう」特性のレベル1のポケモンの体力全回復アイテムとして使われることがある。

「オボンのみ」はレベルの上限が高く、それに比例してHP×防御力の耐久力が高くなる対戦ルールにおいて、
そのポケモンが2発以上の攻撃技のダメージで倒れるまでのターンを少し引き伸ばすことができるようになる。
なお、最大HPの数値が2の倍数であれば、体力満タンのときに以下の技を使用すると体力消費後に即発動する。

• 「はらだいこ」
• ゴーストポケモンの使用する「のろい」

  チイラのみ・リュカのみ・ヤタピのみ・ズアのみ・カムラのみ・サンのみ・スターのみ

［解説］
最大HPの1/4以下という土壇場の状況で能力変化や急所ランクをアップして逆転を狙う木の実に関しては、
逆転したいポケモンから受けるダメージによりHPを1/4以下だけ残せるような耐久調整を施しておきたい。

HP残量で発動する持ち物は「こらえる」や特性の「がんじょう」でHPを1残すようにして発動させたり、
最大HPの数値を4の倍数に調整してやると「みがわり」を3回連続で使用するだけで発動させられる。

■ PPの残量で発動する消耗品

 ヒメリのみ

［効果］
技のPPが0になったとき、その技のPPを10回復する。

［解説］
第二世代の「ふしぎなきのみ」（※PP回復量は5）の頃はPPの少ない技の補助として使われることが稀にあったが、
第三世代以降木の実の増加、第四世代以降の持ち物の増加に従い、「ヒメリのみ」が採用される例は滅多に無い。

■ 状態異常・状態変化で発動する消耗品

  ラムのみ・カゴのみ・キーのみ・メンタルハーブ・しろいハーブ

［解説］
状態異常・状態変化を受けてしまうと大きくパワーダウンしてしまうポケモンに持たせることが多い消耗品。
自ら状態異常・状態変化を与えてしまう技の効果をカバーする以下のようなコンボに使われることもある。

• 「ねむる」＋「カゴのみ（ラムのみ）」
• 「あばれる」「げきりん」「はなびらのまい」＋「キーのみ（ラムのみ）」
• 「オーバーヒート」「リーフストーム」「りゅうせいぐん」「ばかぢから」＋「しろいハーブ」


• 味方からの「いばる」「おだてる」＋「キーのみ（ラムのみ）」
• 味方からの「ゆうわく」＋「メンタルハーブ」

■ ダメージを受ける前に発動する消耗品

 ダメージ半減の実 〜ホズのみ・オッカのみ・イトケのみ・ソクノのみ・ヤチェのみ・ヨプのみ・シュカのみ・ハバンのみ・ロゼルのみ etc.〜

［解説］
「きあいのタスキ」とは異なり、2発以上の攻撃を耐えても勝てない相手との対戦でもワンチャンスを与えられる。

■ ダメージを受けた後で発動する消耗品

  アッキのみ・タラプのみ・きゅうこん・ひかりごけ・じゅうでんち・ゆきだま・じゃくてんほけん

［解説］
HPの残量で発動する能力変化と違って必ずしも追い込まれた状態でなくても発動できるのが最大の強み。
効果発動までに大ダメージが想定される「じゃくてんほけん」のランクアップ性能がきわめて強いため、
「きゅうこん」「じゅうでんち」などは後出しで受けることを想定してランクアップを狙うと良いだろう。

なお、「アッキのみ」と「タラプのみ」は木の実であるため、「しゅうかく」特性との相性が良く、
「こうごうせい」などの体力回復技と併用させることで体力を回復させながら防御力を上げることもできる。
（※ただし、急所のダメージを受けると上昇した防御力ランクを無視されてしまうので逆に追い込まれることもあります。）

 だっしゅつボタン

［効果］
このポケモンが攻撃技のダメージを受けた直後に発動し、味方のポケモンと交代することができる。
また、この持ち物を持ったポケモンへの「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」の追加効果を無効化する。

ただし、以下の条件の場合は発動しない。
• 相手から受けた攻撃技のダメージで瀕死になった場合
• 相手の「ちからずく」の効果が適応された攻撃技のダメージを受けた場合

［解説］
相手より先攻で技を繰り出せれば、受動的な「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」のような感覚で使える。
特性で天候を変更できるレーティングマッチで使用できるポケモンがすべて揃った第五世代にて初登場し、
特性で場に繰り出した直後に天候を変更させるポケモンと天候で特性が発動するポケモンを結びやすくなり、
後出しで特性を即時発動させて天候を変化させた後に相手から攻撃技のダメージを受けることによって、
体力満タンで天候の恩恵を預かる「すいすい」や「ようりょくそ」特性のポケモンを繰り出すことができる。

 レッドカード

［効果］
このポケモンが攻撃技のダメージを受けた直後に発動し、相手のポケモンを手持ちの中からランダムで交代させる。
また、この持ち物を持ったポケモンへの「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」の追加効果を無効化する。

ただし、以下の条件の場合は発動しない。
• 相手から受けた攻撃技のダメージで瀕死になった場合
• 相手の「ちからずく」の効果が適応された攻撃技のダメージを受けた場合
• 相手から「ともえなげ」「ドラゴンテール」を受けた場合
• 相手から「どろぼう」「ほしがる」を受けた場合

なお、「きゅうばん」特性のポケモンに使用すると「レッドカード」自体は発動して消費され、
「レッドカード」の効果による相手のポケモンを手持ちを交代させる効果が特性で失敗してしまう。


［解説］
相手より後攻で技を繰り出せれば、受動的な「ともえなげ」「ドラゴンテール」のような感覚で使うことができる。
「カウンター」「ミラーコート」と相性が良く、本来自分が相手をすべき控えポケモンに大ダメージを与えられる。

■ 技を繰り出す前に発動する消耗品

 ノーマルジュエル

［効果］
ノーマルタイプの攻撃技を選択すると技を繰り出す直前で発動し、威力を1.3倍にする。


［解説］
第五世代から導入された消耗品の威力強化アイテムだが、第六世代で威力補正が1.5倍から1.3倍に下げられている。
攻撃力に補正をかける代わりに行動を制限される「こだわりハチマキ」「こだわりメガネ」に比べてリスクが小さく、
持ち物を消費してからが本領発揮する攻撃技の「アクロバット」や「かるわざ」特性とのコンボが便利過ぎたため、
装備品のプレートアイテムより倍率が高く、「こだわりハチマキ」「こだわりメガネ」より低いという調整がされた。

「いのちのたま」と同じ倍率になったが、「いのちのたま」はダメージが1.3倍なので実際はそれにも劣ってしまう。
第六世代のレーティングマッチのシーズン2現在では「ノーマルジュエル」のみしかゲーム中で確認されておらず、
技の使用が1度きりで、第五世代で弱化した「だいばくはつ」の威力の若干の底上げに使われる程度に留まっている。

 パワフルハーブ

［効果］
以下の技を溜めターンに入る直前で発動し、溜めをカットして繰り出すことができる。

• あなをほる
• そらをとぶ / とびはねる
• ダイビング
• シャドーダイブ / ゴーストダイブ
• ソーラービーム （※天候が快晴のときは「パワフルハーブ」を消費しない）
• ロケットずつき （※物理防御力の1ランクアップはカットされない）
• ゴッドバード
• かまいたち
• ジオコントロール

［解説］
「まもる」が存在しなかった第一世代で溜めターンに地中・空中に身を潜める技はターン稼ぎとして使われたが、
溜め技は1ターン目の溜めターン後に2ターン目は強制的に「たたかう」ことを余儀なくされてしまうので、
溜めターンにこちらの不利なポケモンに交代されてしまうと引っ込めることもできずにやられることがある。
とりわけそのリスクに見合った威力140の「ゴッドバード」を使用する場合しか使われることはほとんどない。

■ HPに関連する装備品

 たべのこし

［効果］
毎ターン終了時に最大HPの1/16の体力を回復する。

［解説］
第二世代の頃より存在する持ち物であり、4発以上の攻撃技ダメージを耐えるポケモンなどで瀕死率が変わる。
また、最大HPを16の倍数+1（16n+1）にすると「みがわり」をHP満タンの状態から連続で5回貼れるようになる。

 くろいヘドロ

［効果］
毎ターン終了時、最大HPの1/8のダメージを受ける。
ただし、毒属性のポケモン場合はダメージを受けず、その代わりに最大HPの1/16の体力を回復する。


［解説］
毒ポケモン専用の「たべのこし」として使われる。
「トリック」や「すりかえ」にも強く、毒ポケモン以外には転移しない「くっつきバリ」の効果を与える。

 くっつきバリ

［効果］
毎ターン終了時に最大HPの1/8のダメージを受ける。
持ち物を持っていないポケモンが接触判定のある攻撃を加えてきたとき、「くっつきバリ」が相手に移動する。


［解説］
相手が持ち物を消耗していないと効果がないため、「トリック」を使わないとなかなか相手に移すことができない。
同じく最大HPの1/8のダメージが入り、物理攻撃技のダメージを半減する火傷の「かえんだま」の方が便利である。

■ 状態異常・状態変化が発生する装備品

 どくどくだま・かえんだま

［解説］
以下の特性の発動のために自らを状態異常をかける手段として使われる。

• 状態異常で発動
• こんじょう
• ふしぎなうろこ
• はやあし
• 毒・猛毒状態で発動
• ポイズンヒール
• どくぼうそう
• 火傷状態で発動
• ねつぼうそう

「トリック」や「すりかえ」にも強い。

 きあいのハチマキ

［効果］
このポケモンが相手の攻撃技でHPが0になる場面で、10%の確率でHP1で踏みとどまることができる。


［解説］
第二世代の最初の任天堂公式トーナメントの決勝戦で奇跡の大逆転劇をもたらした持ち物として非常に有名。
技の「こらえる」の効果を発動させる効果で「つっぱり」などの連続攻撃技で何度攻撃されてもHPを1残す。
「こらえる」＆「きしかいせい」のコンボと併用して2回目以降の成功率を上げる目的で使われていた。
発動が運頼みになるため、第四世代で登場した人気アイテム「きあいのタスキ」の影となってしまっている。

 かるいし

［効果］
体重が半分になる。


［解説］
このポケモンが受ける「くさむすび」「けたぐり」の威力の軽減に使用する。
ただし、「ヒートスタンプ」「ヘビーボンバー」の威力も軽減されてしまう。

■ 攻撃力・防御力・素早さに関連する装備品

 こだわりハチマキ・こだわりメガネ・こだわりスカーフ・とつげきチョッキ

［解説］
「ヨガのポーズ」や「まるくなる」などの変化技を使用する技スペースと発動までの1ターン分をカットして、
場に出した時点で物理攻撃力、特殊攻撃力、素早さ、特殊防御力が通常の1.5倍になる所が最大の強みである。
初登場は第三世代の「こだわりハチマキ」で、第二世代の「はかいのいでんし」に代わる持ち物として登場した。
（※「はかいのいでんし」とは、物理攻撃力を2ランクアップして混乱状態になる第二世代限定の消耗品。素早いケンタロスなどで猛威をふるった。）

ただし、「こだわりハチマキ」「こだわりメガネ」「こだわりスカーフ」は永続的なアンコール状態、
第六世代から新たに登場した「とつげきチョッキ」は永続的な挑発状態となってしまうことに注意しよう。

こだわりアイテムは「トリック」や「すりかえ」でアイテムを入れ替えれば、「アンコール」の代用になる。
ただし、こだわりアイテムを持ってから繰り出した技が引っ込めない限り永続的に繰り返される仕様なので、
後攻で「トリック」をした場合は次のターンで相手が技を選択しなければ行動を制限できないので注意しよう。

なお、「とつげきチョッキ」は変化技の「トリック」や「すりかえ」をそもそも選択することができないので、
相手から「トリック」や「どろぼう」などを受けなければ、「ちょうはつ」の代用とすることはできない。

 パワーウエイト・パワーリスト・パワーベルト・パワーレンズ・パワーバンド・パワーアンクル etc.

［解説］
素早さが相手より遅ければ遅いほど技の威力のあがる「ジャイロボール」を使う場合や、
素早さの遅いポケモンから行動できる「トリックルーム」を使う場合に役に立つ持ち物。

なお、「なげつける」で最大威力の130になる「くろいてっきゅう」でも素早さを0.5倍にできるが、
飛行属性、「ふゆう」特性、電磁浮遊・テレキネシス状態でも地面属性の技が命中するようになるので、
「ふゆう」特性で素早さの遅いドータクンなどはこれらの持ち物を持たせることが定番となっている。

■ 耐性を変化させる装備品

 ねらいのまと

［効果］
持たせたポケモンのタイプ相性による無効が通常のダメージになる。

［解説］
通常のタイプ変更を加える「みずびたし」「もりののろい」「ハロウィン」などの技とは異なり、
「トリック」や「すりかえ」で持ち物を入れ替えてしまえば、交代されても効果が持続するのが強み。

タイプ相性による無効のみなので「ふゆう」や「ひらいしん」などの特性などによる無効は無視されない。
ゴースト属性のデスカーンで接触判定のある攻撃技が多く見られるノーマル、格闘属性の無効耐性を失うことで、
「ミイラ」の発動範囲を広げてメガガルーラの「おやこあい」特性を書き換えるなどといった使い方もされる。

 くろいてっきゅう

［効果］
飛行属性、「ふゆう」特性、電磁浮遊・テレキネシス状態でも地面属性の技が命中するようになる。
また、素早さが0.5倍になる。

［解説］
「きょうせいギプス」などのように「ジャイロボール」や「トリックルーム」を使用する場合に活躍するが、
「くろいてっきゅう」は持ち物を消費して技を繰り出す「なげつける」で最大威力の130を叩き出せるほか、
相手の飛行属性、「ふゆう」特性のポケモンから「トリック」「すりかえ」で更に一泡吹かせられる。

第五世代以降は「ぶきよう」特性でも「くろいてっきゅう」の素早さダウンの効果を無視できるようになり、
「ぶきよう」特性のミミロップなどの素早いポケモンでも「すりかえ」や「なげつける」で十分採用できる。

 ふうせん

［効果］
地面属性の技と撒きびし・毒びし・粘々ネットが命中しなくなる。
（※なお、ポケモンを場に繰り出した時に「○○○○○○ は ふうせんで ちゅうに ういている」とメッセージが表示される。）

ただし、攻撃技のダメージを受けてしまうと「ふうせん」が消滅する。
（※効果が発動したら消滅する消耗品ではないため、「ものひろい」で回収される対象にならない）

また、場の状態が重力のとき、「ふうせん」の効果のみが失われる。


［解説］
消耗品の中では珍しく、効果が発動しても消費されず、相手の攻撃技のダメージを受けてはじめて消費される。
（※相手から特定の攻撃技を受けて消耗する持ち物は他にもあるが、装備品のように1度きりではなく消耗するまで効果を発揮し続けるのが 特徴）

「ふうせん」を持っていることは場に繰り出した瞬間にバレるので後出しのリスクを軽減するために使われる。
特に第四世代から猛威を振るったガブリアスの「げきりん」を読んで鋼ポケモンを後出しするリスクを落とせる。
また、ダブルバトル、トリプルバトルで味方からの「じしん」を回避するために使用することもできる。

 きれいなぬけがら

［効果］
黒い眼差し・締め付ける状態であってもポケモンを交代することができる。


［解説］
「クモのす」や「くろいまなざし」が使われることは「バトンタッチ」の対象にならなくなって以来減っているが、
同等の効果を持ち狩り性能の高い「かげふみ」「ありじごく」「じりょく」特性の対策として使われることがある。

 ぼうじんゴーグル

［効果］
「ぼうじん」特性と同じ効果を受けられる。

［解説］
砂嵐や霰のダメージ、「キノコのほうし」「ねむりごな」などを受けたくないポケモンに持たせたい。
HPが満タンの状態で発動する「がんじょう」や「マルチスケイル」特性のポケモンに持たせたり、
「ふしぎなまもり」という強力な特性を持ちながらもHPが1で固定のヌケニンなどに持たせることが多い。

■ 行動の順番に影響する装備品

 せんせいのツメ

［効果］
20%の確率で素早さや「あとだし」を無視して先攻で交代や技を繰り出すことができる。
ただし、「せんせいのツメ」が同時発動した場合は現在の素早さによって行動の順番が決まる。

なお、技の優先度は無視できない。


［解説］
「こだわりスカーフ」を持たせても先攻を取れるポケモンが少ないような遅過ぎるポケモンに持たせる持ち物。
ただし、発動が運頼みなので、第四世代以降は体力調整で確実に先制できる「イバンのみ」の影となっている。
（※なお、2014年2月現在「イバンのみ」はポケモン第六世代で解禁されておりません。）

 こうこうのしっぽ・まんぷくおこう

［効果］
100%の確率で素早さを無視して後攻で交代や技を繰り出すことができる。
「こうこうのしっぽ」「まんぷくおこう」同時発動の場合は、現在の素早さによって行動の順番が決まる。

なお、技の優先度は無視できない。


［解説］
後攻で得することは「しっぺがえし」や「ゆきなだれ」の威力が2倍になる可能性があがるぐらいになるが、
技の優先度の影響は受けるので「いたずらごころ」特性や「しんそく」などを使えば、先攻になることもある。

■ 急所判定に影響する装備品

 ピントレンズ・するどいツメ

［効果］
持たせているポケモンの急所ランクを+1する。

［解説］
第六世代では急所でダメージが2倍から1.5倍になった代わりに急所ランク+2以降の発動率がアップした。
「つじぎり」のように急所ランクが+1される技と組ませられれば、1/2の確率で攻撃技が急所に命中する。
状態変化の気合溜め（急所ランク+2）と組ませれば最高ランクになり、必ず攻撃が急所に命中するようになる。

■ 命中判定に影響する装備品

 こうかくレンズ

［効果］
自分の繰り出す技の命中率を1.1倍にする。


［解説］
「ダークホール」の命中率なら80%×1.1=88%、「どくどく」の命中率なら90%×1.1＝99%といった具合となる。

 フォーカスレンズ

［効果］
場に繰り出しているポケモンの中で行動する順番が最後になるとき、自分の繰り出す技の命中率を1.2倍にする。

［解説］
「おにび」の命中率なら80%×1.2＝96%、「だいもんじ」の命中率なら85%×1.2=102%といった具合になる。

 ひかりのこな・のんきのおこう

［効果］
このポケモンが命中判定のある技を受ける対象にあるとき、技を仕掛けたポケモンの命中率を0.9倍にする。

［解説］
このアイテムを持っているポケモンに対して攻撃するとき、相手の技の命中率が0.9倍される。
通常の「かみなり」や「ぼうふう」の命中率70%であれば、0.9倍して63%まで命中率を落とせる。
回避率を高める「ちいさくなる」や「すながくれ」「ゆきがくれ」などと併用して使われる。

■ 技を強化する装備品

 威力強化アイテム

（※「○○○○プレート」はアルセウスに持たせるとアルセウス自身と「さばきのつぶて」のタイプがそれぞれの威力を高めるタイプに変わる）

［解説］
ステータス調整（努力値・性格配分）では補い切れなかった火力を底上げするための装備品として使われる。

「ちからのハチマキ」「ものしりメガネ」は片方の種類の攻撃技のみに技枠を割いた場合に広く適用されるが、
その適用されやすさ故に補正倍率は最も低い1.1倍で変化幅が小さいため、対戦で使われることはあまり無い。

各種プレートは攻撃技の種類こそ選ばないが、攻撃技の属性を選ぶので、技枠に広く適用されることが少なく、
「コメットパンチ」＆「バレットパンチ」のように技枠2種類以上に適用させる場面で使われることが多い。
なお、対アルセウスの場合に限り、その外見でアルセウスの所持しているプレートを判別することができる。

 ダメージ強化アイテム

［解説］
威力強化アイテムとは異なり、ダメージ強化なので同じ補正倍率でも（定数項+2）の分だけ誤差が生じ、
結果として同じ効果抜群時の状況下でもプレートより「たつじんのおび」の方がダメージが大きくなる。
これは第六世代で弱化し、威力を1.3倍にするジュエルも「いのちのたま」にも最終的なダメージで劣る。

火力の底上げには「いのちのたま」が使われることが多く、次点で「たつじんのおび」が使われやすい。

 持続ターンアップアイテム

 おおきなねっこ

［効果］
以下の体力吸収技の回復量が1.3倍になる。

• デスウイング
• ゆめくい
• ドレインパンチ
• ウッドホーン / ギガドレイン / メガドレイン / すいとる
• ドレインキッス
• きゅうけつ
また、宿木の種・アクアリング・根を張るの回復量も通常の1.3倍となる。


［解説］
体力吸収技の回復量アップになるが、「かいがらのすず」やダメージ自体の底上げをされることが多い。
また、宿木の種と併用する場合は自分のHPが極端に低くでもなければ「たべのこし」の方が効率が良い。

 しめつけバンド

［効果］
この持ち物のポケモンが発生させた締め付ける状態で相手に与えるダメージを最大HPの1/6にする。


［解説］
-

■ 技に追加効果を付与する装備品

 おうじゃのしるし・するどいキバ

［効果］
追加効果のない攻撃技を命中させると10%の確率で相手をひるみ状態にする。


［解説］
「つららばり」などの連続攻撃技と併用してひるみの判定試行回数を増やして相手の行動を封じる目的で使われる。


試行回数	ひるみ期待値
1回	10%
2回	19%
3回	27.1%
4回	34.39%
5回	40.951%
6回	46.8559%



チラチーノやパルシェンのような「スキルリンク」特性のポケモンであれば、確実に試行回数を5回にできる。
（※「ふくろだたき」なら最大6回連続の試行が可能だが、攻撃に参加するポケモンそれぞれが「おうじゃのしるし」を所持する必要がある）

また、「おうじゃのしるし」に限り、「なげつける」を使用すると100%の確率で相手をひるませられる。

 かいがらのすず

［効果］
この持ち物を持ったポケモンの使用した攻撃技のダメージの1/8だけ体力を回復する追加効果を与える。
なお、通常の体力吸収技とは異なり、「ヘドロえき」特性のポケモンに使用してもダメージを受けない。

ただし、「ちからずく」の特性の効果が発動中のときはこの追加効果が発生しない。

［解説］
初登場した第三世代で反動ダメージが増えてしまった「すてみタックル」の反動ダメージ軽減に稀に使われたが、
第五世代以降は「がんじょう」特性のレベル1のポケモンの「がむしゃら」で体力を全回復する手段として使われる。

■ 接触判定に影響する装備品

 ゴツゴツメット

［効果］
このポケモンに接触判定のある攻撃を加えたポケモンに対して、相手の最大HPの1/6のダメージを与える。


［解説］
「ミサイルばり」などの連続攻撃技が大幅に強化調整された第五世代にその障害として登場した持ち物。
「さめはだ」や「てつのトゲ」特性と組ませると1度の接触判定で最大HPの7/24のダメージを与えられる。
（※最大HPの7/24のダメージとは、最大HPの1/3に若干届いていないぐらいのダメージになる。）

第六世代で猛威をふるう「おやこあい」のメガガルーラの「グロウパンチ」対策にも非常に有効となる。

■ 特定のポケモンを強化するアイテム

 通常の専用アイテム

 ブレイズカセット・アクアカセット・イナズマカセット・フリーズカセット

 メガストーン