状態異常

last up date : 2015/12/30(Wed)

■ はじめに

ステータス画面の状態の項目に表示されるものを「状態異常」と呼ばれています。
これらは「さいみんじゅつ」や「でんじは」などの変化技や攻撃技の追加効果、特性の効果などで変化が起こります。
状態異常の種類は「ねむり」「どく」「もうどく」「こおり」「やけど」「まひ」の全6種類。
(※本来は「ひんし」も含むと7種類なのですが、通信対戦では回復できないのでここでは省きます。)

状態異常の予備知識
  • ポケモンを交代しても元には戻らない(回復手段は以下の通り)
    • 自分の繰り出す「リフレッシュ」
    • 自分・味方の繰り出す「アロマセラピー」と「いやしのすず」

  • 既に状態異常にかかっているポケモンが別の状態異常にかかることはない。
  • (※ただし、「ねむる」を使用した場合は状態異常を回復後即時、眠り状態になる。)
  • 状態異常にかかると以下の技→持ち物→特性の効果が発動する。
    1. 「からげんき」の威力が2倍になる。
    2. 一部の木の実を使って回復できる(状態異常回復アイテム
    3. こんじょう」「ふしぎなうろこ」「はやあし」「シンクロ」が発動する。
    4. ターンの終了時に「だっぴ」が発動する可能性がある。
    5. しぜんかいふく」特性によって回復できる。


■ 状態一覧

眠り (ねむり)

    効果
    • 1〜6ターンの間、「ねごと」「いびき」以外の技が繰り出せなくなる。
    • (※国内版のルビー・サファイア・エメラルド・ポケモンバトルレボリューション同士の対戦の場合は2〜6ターン)
      • ねむる」で眠り状態になった場合は眠るターン数が2ターン固定。
    • 眠り状態になった時に目覚めるまでのターン数(※目覚めるターン数を含みます)がランダムで決定される。
      目覚めるまでのターン数は技を使用する直前に1ターンずつ減っていき、0になると目覚める。
      • ポケモンを交代しても目覚めるまでのターン数はリセットされない。
      • はやおき」特性のポケモンは眠りの消費ターンが2倍になる。
    • ふみん」「やるき」特性のポケモンは眠り状態にならない。
      • 技や特性の効果によって特性が変わると眠り状態になる。
      • ポケモンの交代で特性が戻るとき、受けた状態異常は回復できる
    • 場に「さわぐ」状態のポケモンがいると場のポケモンが眠り状態から回復し、眠り状態にならない。

    • 眠り状態になったとき、以下の持ち物→特性の効果が発動する。
      1. カゴのみ・ラムのみ
      2. こんじょうふしぎなうろこはやあし

    解説
      眠っている間、「いびき」と「ねごと」以外の反撃を不可能にする強力な状態異常として知られる。
      かつてのポケモン第一世代〜第三世代当時の公式ルールでは、その強さ故に2匹以上眠らせられなかったが、
      Wi-Fi対戦が実装されたポケモン第四世代より、公式ルールで2匹以上の眠らせることに制限がなくなった。

      眠りの使い道としては、通常の戦闘では勝てないポケモンとの殴り合いを制するのは勿論であるが、
      「はらだいこ」や「りゅうのまい」などの能力変化で各ステータスランクを上げることで、
      相手の手持ちを一掃できる突破役(俗に呼ばれる積みアタッカー)を作る目的で使われることが多い。

毒 (どく)

    効果
    • 毎ターン終了時に最大HPの1/8のダメージを受ける。
    • 毒・鋼属性・「めんえき」特性のポケモンは状態にならない。
      • 技や特性の効果によって属性や特性が変わると状態になる。
      • ポケモンの交代で属性や特性が戻るとき、受けた状態異常は属性が回復できず、特性は回復できる

    • 状態になったとき、以下の持ち物→特性の効果が発動する。
      1. モモンのみ・ラムのみ
      2. こんじょうふしぎなうろこはやあしシンクロ

    解説
      通常の攻撃技と組み合わせて、1ターンに与えるダメージを増幅させることを目的として使われることが多い。
      また、毒は体力回復技を持たせていないポケモンに仕込めば、8ターンの間、相手の攻撃を凌げれば倒せる。

猛毒 (もうどく)

    効果
    • 毎ターン終了時に最大HPの1/16×猛毒状態になっているターン分のダメージを受ける。
    • 毒・鋼属性・「めんえき」特性のポケモンは猛毒状態にならない。
      • 技や特性の効果によって属性や特性が変わると猛毒状態になる。
      • ポケモンの交代で属性や特性が戻るとき、受けた状態異常は属性が回復できず、特性は回復できる

    • 状態になったとき、以下の持ち物→特性の効果が発動する。
      1. モモンのみ・ラムのみ
      2. こんじょうふしぎなうろこはやあしシンクロ

    解説
      通常の攻撃技と組み合わせて、1ターンに与えるダメージを増幅させることを目的として使われることが多い。
      また、毒は体力回復技を持たせていないポケモンに仕込めば、8ターンの間、相手の攻撃を凌げれば倒せる。
      通常の状態と比べると長期的にはHPの消耗が早く、回復・交代しなければ6ターンで倒せることになる。
      素早いポケモンで「まもる」&「みがわり」のコンボを使えば、ある程度ターンを稼ぐことができるので、
      相手のポケモンチェンジを強引に誘ったり、相手に「ねむる」を使わせることを急かすことができたりする。

火傷 (やけど)

    効果
    • 繰り出す物理攻撃技のダメージが1/2倍されるようになる。
    • 毎ターン終了時に最大HPの1/8のダメージを受ける。
    • 炎属性・「みずのベール」特性のポケモンは火傷状態にならない。
      • 技や特性の効果によって属性や特性が変わると火傷状態になる。
      • ポケモンの交代で属性や特性が戻るとき、受けた状態異常は属性が回復できず、特性は回復できる

    • 火傷状態になったとき、以下の持ち物→特性の効果が発動する。
      1. チーゴのみ・ラムのみ
      2. こんじょうふしぎなうろこはやあしシンクロ

    解説
      火傷状態は状態の性能に加えて、物理攻撃技のダメージを半分にできるという効果がある。

凍り (こおり)

    効果
    • 以下にあげる技以外の技が75%の確率で繰り出せなくなる。
      • 「かえんぐるま」「せいなるほのお」
      • (※これらの技は繰り出せるだけでなく、凍り状態そのものを解除することができる)
      • ただし、上記以外でも技を使用する直前に20%の確率で自然治癒し、そのまま技を繰り出せる。
    • 相手から炎属性のを受けると凍り状態が回復する。なお、このとき「もらいび」特性の効果は発動しない。

    • 氷属性・「マグマのよろい」特性のポケモンは凍り状態にならない。
      • 技や特性の効果によって属性や特性が変わると凍り状態になる。
      • ポケモンの交代で属性や特性が戻るとき、受けた状態異常は属性が回復できず、特性は回復できる
    • 凍り状態になったとき、以下の持ち物→特性の効果が発動する。
      1. ナナシのみ・ラムのみ
      2. こんじょうふしぎなうろこはやあし

    解説
      かつてのポケモン第一世代〜第三世代当時の公式ルールでは、その強さ故に2匹以上凍らせられなかったが、
      Wi-Fi対戦が実装されたポケモン第四世代より、公式ルールで2匹以上の凍らせることに制限がなくなった。
      ポケモン第一世代までは凍った時点で相手から炎属性の技を受けない限り、ほぼ瀕死確定の状態異常だったが、
      ポケモン第二世代より全体のターン終了時に10%、第三世代より眠りと同様の技を使用する直前に20%、
      第四世代より25%の確率で自然治癒するようになったため、かつての世代に比べれば、それほど脅威ではない。
      第二世代の熟練トレーナーは凍りの自然治癒のタイミングが異なるので凍り温存は間違えないように注意。

      眠り状態と違って、未だに直接凍り状態にさせる変化技は登場していないのでこの状態を狙うのは難しい。
      ポケモン第二世代の間隔で試行回数を稼いで凍りの状態異常を引き当てる戦術は余程余裕が無ければ難しい。

麻痺 (まひ)

    効果
    • 素早さが1/4倍されるようになる。
    • 技を使用する直前で1/4の確率で体が痺れて技が繰り出せなくなる。

    • また、「きつけ」で受けるダメージが2倍になるが、その代わり麻痺状態からも回復する。

    • じゅうなん」特性のポケモンは麻痺状態にならない。
      • 技や特性の効果によって属性や特性が変わると麻痺状態になる。
      • ポケモンの交代で属性や特性が戻るとき、受けた状態異常は属性が回復できず、特性は回復できる

    • 麻痺状態になったとき、以下の持ち物→特性の効果が発動する。
      1. クラボのみ・ラムのみ
      2. こんじょうふしぎなうろこはやあしシンクロ

    解説
      素早さを2ランクダウン(1回で1/2倍)させる変化技より遥かに強力な素早さを1/4倍にする効果を持ち、
      更に25%の確率で相手の技を繰り出せないようにするという第一世代から一貫して人気のある状態異常。
      命中率100%の「でんじは」が圧倒的に人気があり、無効化される地面に強いヤドランと相性が良い。

      状態変化とは異なり、交代しても残るため、素早さの遅いポケモンのサポートとして使うのは勿論だが、
      痺れることを期待して、混乱やメロメロにさせる変化技やひるみの追加効果のある技を組ませることで、
      相手の反撃を封じることに徹底したストップコンボで攻めるなどの使われ方をされることもある。