ポケモンのステータス(
HP・
物理攻撃力・
物理防御力・
素早さ・
特殊攻撃力・
特殊防御力)は、
- 種族値:ポケモンの種族別の特徴
- 個体値:ポケモンの個体別の強さ (0〜15の16段階)
- 努力レベル:努力値によって上がる隠れたレベル (0〜63の64段階)
- 経験レベル:経験値によって上がる通常のレベル (2〜100の99段階。
本当は0〜255の256段階存在しますが^^;)
(※「種族値」「個体値」「努力値」は正式名称ではなく、ポケモン第一世代の頃よりステータスの仕組みを解析をしたマニア達の中から広まった造語です。)
…の4種類の要素に基づいて決められています。
最近では、ステータスの仕組みに関してポケモンの開発会社も情報をオープンにしてきていますが、
それでもなかなかピンとこない人は私たちの日常で見られる地球上の動物をモチーフに考えてみましょう。
- 馬は人間よりも足が速い、象は人間よりも力持ちなどの種族の特徴を決めている数値 → 種族値
- 同じ人間同士でも生まれつきの才能がある(生まれつき体が大きい・絶対音感があるetc.) → 個体値
- 年齢みたいなもの(?)(人間の1〜25歳くらい迄だと思ってください^^;) → 経験レベル
- 同じ人間同士でもどれだけ努力・練習・勉強をしたかが結果として現れる → 努力レベル
こういった私たちの日常の生長過程でも見られる要素が、ポケモンのステータス計算の仕組みでも採用されています。
同じポケモンでもステータスにバラつきを出してポケモンの個性を出すことで通信交換を促すための仕組みなのですが、
やはり、通信対戦で採用するポケモンは才能に溢れ、努力も惜しまなかったポケモンを使いたい。
ポケモンの現実は非情である。
そのためにステータスの計算式を理解し、そこから公式大会やオフ会で活躍できるポケモンの育成に活かしたい。
…というわけで今回はステータスの計算式とそれに基づいた対戦向けのポケモンの育成について解説していきます(^-^)/
ポケモンのステータス実数値計算式
ポケモンのステータスは種族値・個体値・努力レベル・経験レベルの4種類の数値を用いて以下のように計算する。
ステータス | 計算式(※下の計算式はExcel計算用の正確な計算式です) |
物理攻撃力 物理防御力 素早さ 特殊攻撃力&特殊防御力 | ((2×(種族値+個体値)+(努力レベル))×経験レベル÷100)+5
(※かけ算・割り算をするとき、小数点以下が出たときに小数点以下を切り捨てにする)
=int((((種族値+個体値)*2+努力レベル)*経験レベル)/100)+5)
|
HP | ((2×(種族値+個体値)+(努力レベル))×経験レベル÷100)+経験レベル+10
(※かけ算・割り算をするとき、小数点以下が出たときに小数点以下を切り捨てにする)
=int((((種族値+個体値)*2+努力レベル)*経験レベル)/100)+経験レベル+10)
|
ここまでの過程で抑えておきたいことは…
- 努力レベルは足し算、経験レベルは掛け算であるということ。
- 経験レベル÷100の部分は(ポケモンの現在経験レベル/ポケモンの限界経験レベル)と覚えると良いということ。
隠しパラメータ:種族値・個体値・努力レベル
次に通常のゲーム中では容易に確認できない隠しパラメータの種族値・個体値・努力レベルについて紹介します。
- 経験レベルのアップするとき
- PCボックスに預けて引き出すとき
- 育て屋さんに預けて引き取ったとき
(※ポケモンを預けるとき、実数値のデータは保存されず、引き出した時に種族値・個体値・努力値を元に実数値が再計算される為)
【 種族値 】:ポケモンの種族別の強さを決める数値
【 個体値 】:同じポケモン間での個体差(才能)を決める数値
ポケモンの個体値はそれぞれのステータスに0〜15まで16段階のランダムな数値が割り当てられています。
レベル、種族値の同じポケモンを何度も捕獲してステータスを見ると違いがあるのはこれが原因です。
レポートしてからリセットを繰り返して固定シンボルの伝説ポケモンを何度も捕獲するとポケモンの能力値に違いがあるのが分かるよ! (^-^;
個体値はこうげき・ぼうぎょ・すばやさ・とくしゅ(とくこう・とくぼう共用)の4種類がランダムで決まり、
HPの個体値は前述の4種類のステータスの各個体値が奇数のとき、それぞれ以下の値が加算された総和になる。
奇数の個体値 |
こうげき |
ぼうぎょ |
すばやさ |
とくしゅ (とくこう・とくぼう) |
HPの個体値(0)に加算される数値 | +8 | +4 | +2 | +1 |
個体値の確認はポケモン第三世代以降のようにゲーム中で容易に確認することは残念ながらできないが、
捕獲or孵化直後の努力レベル0と現在のレベルをステータス計算式に代入して算出された能力値によって厳選できる。
各ステータスの0〜15の各個体値毎の能力値を一覧できる以下の便利計算ツールを用いて理想の個体値を厳選できる。
【 努力レベル 】:ポケモンの努力がステータスに反映される水準
努力レベルとは、種族値・個体値がすべて同じポケモンであったとしても、通常の経験レベルとは別立てで、
特定のポケモンをゲーム中でどれだけ倒したかによってステータスに差を出せるという要因を作っている。
努力値とは、努力レベルにおける経験値のようなものでゲーム中では基礎ポイントとも呼ばれる。
- 経験値の獲得できる戦闘で獲得できる努力値は倒したポケモンの種族値分それぞれのステータスに加算されます。
- 個体値と同様、「とくこう」と「とくぼう」もとくしゅで共用。
- 「がくしゅうそうち」などで経験値が分割されるのと同様に努力値も戦闘に参加したポケモンの数で分割される。
- 努力値の上限は65535。捕獲直後、タマゴから孵化直後、ゲーム内のNPCから貰ったポケモンの努力値は0です。
- 努力レベルの上限は63(必要な努力値は63002)。努力レベルのアップに必要な努力値は経験値と努力値を参照。
なお、努力値が最高値になる65535であれば、努力レベルも限界値になるので多くの場合はひたすら戦えば良いが、
以下の要因で一部のステータスの努力値(努力レベル)を意図的に下げることもある。
- 物理攻撃力:
- 物理攻撃技を使用しないポケモンで混乱状態の自滅ダメージを小さくする。
ちなみにポケモン第三世代以降とは異なり、すべてのステータスの努力レベルを63にすることができる。
隠しパラメータのステータスへの反映
隠しパラメータの種族値・個体値・努力レベルは以下のタイミングでステータスに反映されます。
- 経験レベルのアップするとき
- PCボックスに預けて引き出すとき
- 育て屋さんに預けて引き取ったとき
(※ポケモンを預けるとき、実数値のデータは保存されず、引き出した時に種族値・個体値・努力値を元に実数値が再計算される為)
(経験)レベル100で経験値が獲得できない状態になっても努力値を獲得して努力レベルを上げることができます!
レベル50・レベル100の限界ステータス簡易計算式
最後に頻繁に想定することのある個体値・努力値を代入して、種族値の情報さえ調べておけば、
すぐにステータスが求められる便利で簡単なステータス計算式を紹介して実数値計算の解説を終わりにします。
ステータス | 個体値15・努力レベル63・経験レベル50の限界ステータス計算式 |
物理攻撃力 物理防御力 特殊攻撃力 特殊防御力 素早さ | (種族値+51)
(※かけ算・割り算をするとき、小数点以下が出たときに小数点以下を切り捨てにする)
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HP | (種族値+51)+55
(※かけ算・割り算をするとき、小数点以下が出たときに小数点以下を切り捨てにする)
|
- HPは(種族値+106)と覚えても良いです。55の差がある。
- レベル50の場合は努力レベル62(必要努力値61010)でも限界値に到達します。
ステータス | 個体値15・努力レベル63・経験レベル100の限界ステータス計算式 |
物理攻撃力 物理防御力 特殊攻撃力 特殊防御力 素早さ | 2×(種族値)+98
(※かけ算・割り算をするとき、小数点以下が出たときに小数点以下を切り捨てにする)
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HP | 2×(種族値)+203
(※かけ算・割り算をするとき、小数点以下が出たときに小数点以下を切り捨てにする)
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- HPは(種族値+98+105)と覚えても良いです。105の差がある。