黒い眼差しやアンコールを絡めたテクニカルなコンボをふんだんに詰め込んだパーティです。
相手を奈落の底へと誘いましょう。
・ダブルゴースト
ゴーストに無抵抗なポケモン(寝言カビ等)+ゴースト狩り役(ヘルガー等)という組み合わせに対し、
まずゴーストに無抵抗なポケモンに対しゲンガーを出し、それに対して狩り役が出て来たら爆破や道連れで連れて行き、
その後ゴーストに無抵抗なポケモンに対してムウマで受けに行くという戦法。つまりお化けを2枚選出する。
・ダブルロック
黒い眼差し+滅びの歌や、ロックバトン(黒い眼差し+バトンタッチ)というコンボは通常吠えられると終了するが、
相手に吠える役が1匹しか居ない場合、黒い眼差しを打てるポケモンを2枚用意することで、滅びの歌を利用して強行突破が出来る。
まずムウマが黒い眼差しをするターンに、相手は吠える役にチェンジして来る。
次のターンに滅びの歌を選び、相手は吠えて来る。
ここで吠えられた際にブラッキーが出てくれば儲け物で、
相手には滅びのカウントダウンがかかっているので、いずれ引かなければならない。
ここで相手が引けばこちらは吠えられないポケモンを捕まえることが出来る、という戦法。
この他に、ロックバトン+アンコール、道連れ+アンコール、カウンター+アンコールといったコンボも可能です。
悪趣味な人はフーディンのサブ技を冷凍パンチにして、フーディンとゲンガーとスイクンで凍結狙いまくれるようにするのも良いと思います。
原型となったパーティは
こちらです。ここからレベル編成を変えてあります。
ゲンガーはLv.52で55サンダーや50スターミーに先制、
ブラッキーはLv.52で月の光を習得するため、この2匹は是非Lv.52欲しいです。
他は割とどっちでも良いです。ゲンガー+ブラッキー+カビゴンというような選出をしたければカビゴンをLv.51に下げても良いでしょう。
フーディンはLv.52に上げれば55ケンタロス等に先制出来ますが、他が充分強いので特に必要は無いと思います。
ゲンガー+ブラッキー+フーディンという選出が比較的しやすいため、寧ろ51が良いでしょう。
参考ログ:ロックバトン+アンコールでハメ殺しその1
参考ログ:ロックバトン+アンコールでハメ殺しその2
参考ログ:カウンター+アンコール
参考ログ:道連れと大爆発の使い所
エース追加型パーティです。サポートでひたすら能力を上げながらバトンタッチを回し、
あなたの追加したエースで牛蒡抜きを狙ってあげて下さい。
持ち物は奇跡の実を残してあります。食べ残しが良ければシャワーズは適当で良いと思います。
逆にエースが奇跡の実も要らないという場合は、サポメンの誰かに持たせてあげて下さい。
正直光の粉や破壊の遺伝子はやや無理矢理なのでそのあたりの代わりに入れても良いと思います。
・溶ける+バトンタッチ
金銀は元々耐久力の高く、相手を突破するのに骨が折れるゲームなので、
耐久面を上げる技よりも攻撃面を上げる技の方が重宝する傾向があります。
したがって溶ける+バトンタッチも金銀では他の世代に比べて利点を活かしづらいという現状があります。
いくら耐久を上げても、相手を突破出来ず止まってしまっては元も子も無いということですね。
しかし、そんな金銀にも自力で全抜きを実現出来るポケモンが居ないわけではありません。
止まるポケモンは居るけど、「相手が選出した3匹になら勝てる」というケースも多いと思います。
そのようなポケモン、いわゆるアタッカーは攻撃的なポケモンが多く耐久が低い場合が多いため、
溶けるをバトンタッチする利点が出て来ます。相手の攻撃を1回多く耐えれば、こちらは1回多く攻撃することが出来る。
・高速移動+バトンタッチ
これは明確ですね。火力はあるけど遅いというポケモンに繋げば効果は覿面です。
ガラガラぐらいの素早さなら1回高速移動してあればほとんどのポケモンに先制出来るようになりますが、
カビゴンだとライコウやフーディンぐらいの速さのポケモンには、
レベルにもよりますが2回高速移動しないと先制出来ないこともあるので注意しましょう。
既に素早いポケモンをエースにする場合、当然不要なのでこのパーティのサンダースは身代わりや影分身をバトンタッチする型にしたり、
「10万ボルト/威張る/身代わり/バトンタッチ@食べ残し」なんかも面白いです。
・鈍い+バトンタッチ
誰でも出来るお手軽コンボ。せっかくなので自分自身も鈍いの恩恵を受ける物理技を持たせると良いでしょう。
このパーティには入りませんでしたが、吠えると相性が良いです。
ガルーラで有名な鈍い+吠えるのコンボで相手の吠えるを阻止しながら、鈍いをバトンタッチするというコンボが出来ます。
・影分身+バトンタッチ
誰でも出来るお手軽コンボ2。溶けると同じく、耐久を上げる技なので突破力が高く耐久の低いポケモンにバトンタッチすると強いです。
自らも回避率を上げるため、相手のバトンタッチ対策の吠えるやアンコールを回避しつつバトンタッチ出来る可能性も秘めています。
よく陥りがちな注意点として、
「幾ら回避率を上げても防御や特防が上がるわけではない」ということには充分に注意して下さい。
こちらが影分身を積んでいる間に相手に同じ回数だけ鈍いを積まれて、攻撃がヒットした瞬間に即死というパターンがあります。
なので、攻撃を1回ぐらい当てられても良いように身代わりと組み合わせるか、防御を上げる技も併用して積んで行くのがオススメです。
・身代わり+バトンタッチ
金銀ではイーブイ系・バリヤード・ドーブルしかこの2つの技は両立出来ないので注意しましょう。
バトンタッチされる身代わりのHPは、身代わりを貼ったポケモンに依存するため、本来はHPの高いポケモンでやると相性が良いです。
例えばシャワーズで身代わり+バトンタッチをツボツボに繋げたりすると、ツボツボのHPが一時的に1.5倍ぐらいになったりします。
もちろん補助技や交代を読めば身代わりを残しやすいため、素早いポケモンでも相性が良いです。
また、サンダースで身代わりを貼り、地面技を打って来るのを読んで飛行ポケモンにバトンタッチする、というような芸当も可能。
ここまで巧くは行かずにバトンタッチ際に身代わりを破壊されることが実際は多いですが、
少なくとも
エースを「無傷で場に出すことが出来る」という点は最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。
・黒い眼差し+バトンタッチ
今の世代ではコンボにならないそうですが、金銀では黒い眼差しの効果をバトンタッチで繋ぐことが出来ます。
ある意味最も恐ろしいコンボです。これが対策されていないと、こちらは相手に有利なポケモンにバトンタッチして一方的に倒し放題ですから。
このパーティの場合、もしこのコンボに抵抗出来ないポケモンを黒い眼差しで捕まえることが出来たら、
もう1匹のサポートにバトンタッチして更に積み技を積んでからエースに更にバトンタッチするということが出来ます。
・破壊の遺伝子+バトンタッチ
道具の力を借りることによって、1ターン目からいきなりバトンタッチでエースを降臨させることが出来ます。
相手は吠える等の対策を持ったポケモンを「後出し」しようとすると1ターン遅れるわけです。
PBSではバグにより苦い木の実が発動しませんが、奇跡の実で混乱を治すことは出来るため、
エースに奇跡の実を持たせておけば、バトンタッチでエースに繋いだ瞬間混乱を回復するというコンボが出来ます。
鈍いと同じく、自らが破壊の遺伝子の恩恵を活かせる物理技を持ったポケモンでやると良いですが、
混乱自滅のリスクを抑えたい場合、敢えて混乱ダメージ率の少ない、耐久の高いポケモンに持たせるのも手だと思います。
結局目的は自分が攻撃することよりバトンタッチしてエースに繋ぐことですから。
ここからは、バトンタッチの対策に対する対策です。
・吠える+バトンタッチ
バトンタッチ対策として最もメジャーなのが吠えるや吹き飛ばしですが、
金銀ではお互い同時に吠え合った場合後手の吠えるが成功するため、
相手より遅ければ吠えるで相手の吠えるを無効化しながら積み技を積んでバトンタッチを狙うことが出来ます。
このコンボが出来るポケモンは非常に少なく、シャワーズ・サンダース・ブースターぐらいです。
サンダースは非常に速いポケモンであるためこのコンボを決めるのは難しいでしょうね。
・リフレクター+バトンタッチ
相手が吠えて来るのは覚悟の上。それだったら吠えられるターンに場にリフレクターを残してしまおうという策です。
これでもし吠えられてエースのポケモンが出て来たりしたら、溶ける+バトンタッチが決まったようなもの。
吠えるはバトンタッチのコンボをぶった切ることが出来ますが、「吠える時は無防備になる」という弱点を突きましょう。
・大文字+バトンタッチ
単純に吠えるや吹き飛ばしを使って来るポケモンへの相性の話ですが、
吹き飛ばしエアームド(※金銀のエアームドは吠えるを覚えないので注意!)か吠えるハガネールの
どちらかにバトンタッチ対策を依存しているパーティも多いため、
大文字があればそれらに吠える隙も与えず倒す、つまり結果的にバトンタッチを阻止されず遂行することが狙えます。
炎のパンチ+黒い眼差し+滅びの歌ゲンガーと同じような話ですね。
もちろん吠えるや吹き飛ばしは何も鋼ポケモンしか使って来ない技ではなく、
吠えるスイクン、吠えるゴローニャ、吹き飛ばしファイヤー等には全く通用しないので信用はし過ぎない方が良いでしょう。
・怪しい光+バトンタッチ
吠えるを使う場合必ず後手になるため、先制で怪しい光を打つことで相手の吠えるを阻止出来る可能性が生まれます。
これはバトンタッチに限らず、黒い眼差し+滅びの歌を狙う時なんかにも使える戦法ですね。
その他、特別編。
・何もせずに後攻でバトンタッチ
金銀より後の世代でボルトチェンジやとんぼ返りを知っている人には説明不要でしょう。
バトンタッチを選んだターンに相手が交代して来たら、誰に交代したかを見てからバトンタッチする先を選べるため、
後出しじゃんけんのようなことが出来ていわゆる「対面有利」を格段に作りやすくなります。
ただし、初めに書いたように金銀は耐久力が高いゲームなので、1度や2度の対面有利では崩しに直結しない場合も多々あります。
したがって、これも「突破力はあるが耐久が低く、何度も場に出したくない」というポケモンと相性が良いです。
相手が居座って来た場合でも、後攻でのバトンタッチなら自分が攻撃を受けた上でバトンタッチ出来るため、エースを無傷で場に出せる点も重要です。
また、食べ残しを持ったポケモンにバトンタッチをすればそのターンに食べ残し回復が出来るため、
例えばフーディンを相手にした時、ブラッキーを後出しして受ける⇒先制で攻撃を喰らいつつエースに後攻バトンタッチ
⇒エースに食べ残し回復処理が入る⇒次のターンまたブラッキーを後出しする・・・を繰り返し、
弱ったエースを食べ残しで回復させて行くという立ち回りも出来ます。
もちろんバトンタッチはボルトチェンジ等と違って、滅びの歌や宿木のタネ等「負の効果」も繋いでしまう点には注意しましょう。
補足として、イーブイ系に関する注意点ですが、
シャワーズのハイドロポンプ・エーフィの朝の陽射し・ブラッキーの月の光は、全てLv.52からしか使えないため注意して下さい。
もしこれらの技を使いたいなら、全員Lv.52にして、エースをLv.51の逆エースにするという手もあります。だいぶ突破力は落ちると思いますが…。
補足資料
バトンタッチに対する対策のまとめ
「バトンタッチ+後攻技」というコンボについて
バトンタッチを前面に出したパーティとその解説
ログ1:影分身+身代わり+バトンタッチ
ログ2:溶ける+吠える+バトンタッチ
ログ3:黒い眼差し+バトンタッチ対策が無いとこうなる
ログ4:後攻身代わり+バトンタッチ
ログ5:高速移動+リフレクター+バトンタッチ
ログ6:後攻バトンタッチ+食べ残し回復